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【南大沢土木構造物めぐり】No.62 町中にある文字情報を眺めてみる

南大沢の街を歩いて土木構造物を眺めていると、目に入ってくるものは、色々な構造物や緑・・だけではなく、実は様々な文字情報が飛び込んでくることが多いと思います。文字情報をたどって歩くと、また楽しい街歩きになる!?そんな楽しみ方を、今回は取り上げてみたいと思います。

表紙の写真は、「大平歩道橋」。南大沢の街では最も古い時期に街びらきした場所に架かる橋です。くっきりとした字体で書かれた橋名。

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同じ時期に作られた溜池歩道橋。橋の高欄のデザインは似通っていますが、橋名のフォントが違っていることがわかります。こちらのほうが少し崩した字体とでも言いましょうか。

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こちらは内裏橋。味わい深い手書き感たっぷりの字体です。このころ(1980年代前半)は石を積んだようなデザインが流行ったのでしょうか。フォントも手書きっぽいものが好まれたようですね。

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こちらは下柚木地区の新富士見橋。やはり手書きの味わいがありますね。

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こちらは、上柚木公園前に架かる、「どうどう道橋」。なぜか控えめの書体です。内裏橋の豪快さと比べると対照的ですね。

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これは上柚木公園の山吹橋。やはり手書きの味わいです。

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南大沢駅前の南大沢歩道橋。こちらはあえて手書き感を消してシンプルでおしゃれな印象にしたのでしょうか。

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南大沢輪舞歩道橋の平仮名の橋名板。円形のおしゃれな歩道橋にふさわしい、少しおめかしした感じのフォントです。

ここまで、橋の高欄のフォントの個性を見てきました。こうやってみると、誰がどうやってこのフォントを決めたのか、というような物語も気になってくる気がします。

次は、もう少し実用的な構造物の文字情報を見てみましょう。

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小山長池トンネルにある、車線誘導用の標識看板です。尾根幹線道路のトンネル内に設置されているので、わかりやすく大きな字体で書かれています。遠くから見ても視認できるものです。

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同じトンネル内の歩道についている、市境を示す標示。デザインより機能性(見えやすさ)を重視しているのでしょうか。

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トンネルの銘板。1990年代後半のものは、明朝体ではなく、ゴシック体が好まれるようになってきたのでしょうか。ひょっとしてパソコンやワープロの普及に伴って、使われるフォントも変化してきたのでしょうか。興味深いです。

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少し古い、下柚木の柳沢橋の銘板。下部工と上部工で明朝体とゴシック体に分かれています。それぞれにこだわりがあったのでしょうか。

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こちらも町中でよく見かける、市境を表す標識。やはり見やすいフォントなのでしょうね。

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水道局の給水所の表札は、ゴシック体でした。

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応急給水拠点を示す看板。こうした看板も、やはりゴシック体が多いですが、様々なデザインがあるのですね。

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鑓水地区にある、古びた車両通行止めの工事看板。こういう看板も、やはり視認性重視ですね。

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言わずと知れた、京王堀之内駅の駅名標。同じゴシック体といっても、本当に一つとして同じフォントでないように感じます。(文字のデザインに関しては全く素人なので、語るのもお恥ずかしい限りですが・・)

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堀之内第三トンネルの坑口部にある、ドライバー向けの標識。やはり機能性重視です。

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その横にある、トンネルの銘板は、味わい深い手書き風のものです。

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東京薬科大学への道にある、「とうやく隧道」。トンネルの文字は、視認できないくらいの不思議な形で見えています。ドライバーには、上の東京薬科大学の文字しか視認できないでしょうか。

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舞の橋歩道橋。フォント以上にガラス張りの橋名板になったので、文字が全く目立たないです。こういうデザインもあるのですね。

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空気弁のマンホール。明朝体で書かれていると、ずいぶん古い時代のように感じます。やはり時代によって流行って、あるのかもしれませんね。

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明治時代の刻印がされた石碑。わかりやすい字体で書いてあったら、意外とそんなに古くない時代に書かれたのかもと思ってしまいます。

【終わりに】
今回は、街中の文字情報を集めてみました。街歩きをしていると、数えきれないほどの文字情報に出会います。まだまだ紹介しきれなかった、気になる文字情報もありますので、また別の機会で紹介したいと思います。

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