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【南大沢土木構造物めぐり】No.2 見晴歩道橋

南大沢の土木構造物めぐり、第2弾は小山内裏公園のすぐ近く、都道の多摩ニュータウン通りと京王相模原線の線路を跨ぐように作られた、「見晴歩道橋」を紹介します。この橋の主役は何といっても構造物よりもその名前の通り、橋から眺められる景色です。地形的には大田川(このあたりは暗渠になっており、その支流の「旧内裏谷戸」といったほうが正確かもしれませんが)の先端付近にあり、地形的には南大沢駅付近に向けて下っていく形になり、谷戸の谷幅も大きくなる傾向にあることから、橋の高さ以上に高いところから眺めている感覚になります。加えて微妙に多摩ニュータウン通りと京王線の線路がカーブしており、街路樹の緑や背後の丘、マスターアーキテクトが関与したベルコリーヌ南大沢の集合住宅の軒並みなどが調和し、きれいな風景が出来上がっています。季節によっても様々な表情を見せる魅力的な風景です。

見晴歩道橋のほうも、都道を跨ぐ部分と鉄道を跨ぐ部分の2径間のコンクリート橋で構成されており、中間部の都道の歩道にアクセスする階段も主桁から張り出した下梁に支えられたコンクリートの桁で構成されるなど、実は非常にこだわりのポイントが多い、見所豊かな構造物といえるでしょう。南大沢界隈には、工夫を凝らしたコンクリート歩道橋が多数架かっているので、また別の機会に紹介したいと思います。

【銘板に記載されている内容】
(下部工)1987年3月 東京都建造 下部施工 黒須建設株式会社
(上部工)1987年12月 東京都建造 上部施工 極東工業株式会社

【補足編(もっと知りたい人のために)はこちら】
https://note.com/chatareau/n/n3df7bf37de85





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