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■鉄ドボ in KYOTO■⑤:JR京都線桂川駅を目指す

京都市内の鉄ドボ街歩き。京都市内の西のほうを半日かけて色々と回っていますが、こんなに面白いところがあるとは気づきませんでした。前回は、JR西大路駅から桂川を目指しました。(前回の記事はこちら)

今回は、桂川の西岸から、JR京都線の線路沿いにJR桂川駅までを歩きます。今回の探索範囲を「今昔マップ」で見てみると・・、

今昔マップで確認。桂川を渡り、南にカーブする新幹線とJR京都線。

■東海道新幹線の桂川橋梁

新幹線の桂川橋梁。カーブしているので、結構絵になる橋だと思います。
高速で通過していく新幹線。写真を撮るのもなかなか難しいです(笑)。
在来線から離れていく新幹線。バックの山は、比叡山です。
新幹線の橋を、こんなに近くで見られる場所も、なかなかレアですね。
桁下で、高速走行する列車を見ることもできます。
なかなかの迫力です!!

■在来線の桂川橋梁

在来線(JR京都線)の桂川橋梁は、下り線(大阪方面)が昭和になって作られた比較的新しい橋で、上り線(京都方面)の橋は、何と明治時代に作られたものだとか。

こちらは、昭和に入って線増工事で作られた橋。
短いトラス橋が連続しています。
その橋のこんなところまで近づけるのも、なかなか魅力的なのです。
こちら、上り線の橋。ポニートラスという、小さなトラス橋が連続する構造です。
そして、一番北側に、単線の線路が。
こちらは、貨物列車や入出庫する列車などが通る線路。

■線路築堤上にある神社

桂川橋梁から、さらに線路沿いを歩き、桂川駅を目指します。そうすると線路北側にこんな神社が出てきました。恐らく鉄道敷地内のような場所に、なぜ神社?と思い、訪れてみました。

線路の築堤の一部分に、何だか神社が。
神社の由来を記載した説明板。

この説明板によると、明治44年に作られた、桂川橋梁は、15年にもわたる工事が行われたようで、多数の死傷者が出たので、それを供養する祠を立てたら、死傷者が出なくなったので、それ以来鉄道関係者に信仰されてきているとの説明です。赤手ぬぐいを祀ることの由来も書かれていました。

奉納しているのは、「浜田建設」という会社。
鉄道関係の専門業者でしょうか。ある意味、「鉄な神社」です。

■線路沿いに桂川駅を目指す

線路沿いに桂川駅を目指していきましょう。

とても狭いアンダーパスを発見。
これもおそらく避溢橋なのでしょうね。
ここからも、かなり不思議なアングルで橋を眺められます。
「桁下2.1m」という、とても高さの低い跨道橋。
こちらも、とても空頭の低い橋。
「第二牛ケ瀬避溢橋」という名前です。こちらもやはり避溢橋なのですね。
そんな橋のすぐ横には、新しい幹線道路のアンダーパスが。
こちらは明らかに施工年度が新しいです。
避溢橋が沢山出てくるこの道沿いです。
川の近くの築堤には、やはり不可欠なのでしょう。

■オバケトンネル出現!

そして、桂川に向かう築堤がだんだん低くなっていく先にあるのが・・、

なんと、「けた下1.6m」という標示が目に入りました!!
新旧いろんな橋が架かっているので、高い橋、低い橋があります。
うわー、これは低いです!
1982年に架設された桁。
橋桁はこんな感じで傾いて設置されています。
カントがあるので、カーブ上に作られたアンダーパスなのですね。
反対側はこんな感じ。

桁下1.6mという制限は、東京の高輪ゲートウェイ駅の近くの「オバケトンネル」が連想されます。あちらは既に車が通れませんが・・、

こっちは、車がさっそうと進入していきました!!

■不思議な踏切!!

そして、もう少し進んだ先にあるのが・・、

一番北の線路だけ、上下線の線路を跨ぎ越すため、盛土構造となります。
そのアンダーパスの先には・・、
踏切が出現します。

この踏切、ちょっと面白い構造をしています。実は、渡った先は、

なんと、2本の線路を渡ったら、線路の真ん中でクランクしているのです。
上り線の踏切は、「第一下津林踏切」です。
そして、クランクした先で見られるのは、この景色!!
ここでしか見られない、線路間の道路です!
上り線、電車が着ました。
なかなか圧巻の風景。
下り線の踏切は、「第二下津林踏切」。何と別踏切扱いなのですね。
線間から見る列車も格別です。

■桂川駅へ

さて、再び北(西)川に線路に沿って進みます。
線路沿いの道の反対側にある、自衛隊の分屯地との間に続く道。
駅に続く近道なので、多くの地元の方が利用されています。
京都駅脇の貨物線などから、向日町の操車場に入出庫するための線路。
この場所で上下線の線路を跨ぎ越します。
両側をフェンスで囲まれた、ちょっと不思議な歩道。
JR桂川駅に到着。
隣の敷地には、イオン桂川ショッピングセンター。
そして、すぐ近くには、阪急洛西口駅。
今日はこの駅で探索完了です。
比較的新しい駅です。

■終わりに

自身の実家のある、京都で、鉄道に関する街歩きをしてみました。いろんな線路沿いを歩き、最後は桂川橋梁から、桂川駅まで歩きました。とても面白い施設がある沿線。新たな発見が多かったです。

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