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●近江ガチャコンの旅(その1:水口へ~GWプチ旅②)

今年の大型連休は、いろんなプチ旅を楽しみました。今回は、帰省先の関西で、「近江ガチャコン」と呼ばれる、近江鉄道に揺られてきましたので、それを報告したいと思います!

■近江ガチャコンとは?

近江鉄道は、滋賀県の湖東地域、米原から彦根、八日市、水口、貴生川、近江八幡、多賀大社などを結ぶローカル色豊かな鉄道です。電車の走行音が「ガチャコン」という、という意味で、昔から「近江ガチャコン」などという通称で地元の方に呼ばれています。単なる俗称かと思ったら、沿線で「ガチャコンまつり」が開かれることを、近江鉄道の公式HPでPRしているなど、かなり定着している愛称なのです(笑)。

その近江ガチャコンで旅するのに強い味方となるのが、こちら。金土日に使えるとても便利なフリーパスです。

近江鉄道1デイスマイルチケット。何と900円で全線乗り放題。
米原から貴生川まで普通に片道1050円するので、
全線乗り通すだけで元が取れるチケットです。

では、このチケットを使って旅に出ましょう。

■旅の始まり

旅の始めは、JR草津駅から草津線に乗車するところから。
思った以上にとても賑わっている草津線ホーム。
草津線の電車、かなりたくさんの人が乗車しました。
貴生川駅に到着。かなりたくさんの人が下車しました。
ひょっとして、近江ガチャコン超満員?と思ったら・・・、
かなり多くの人が、逆方向の信楽高原鉄道に向かっていました。
GW期間中は、信楽焼の陶器市が開かれていたようです。
狸の置き物で知られる信楽の町。あ、ホームを観察しただけです(笑)。
そして、近江ガチャコンの乗り場へ。1デイスマイルチケットを買い求める人たち。
これが近江ガチャコン。西武グループなので、西武線のおさがりが多いです。

■水口(みなくち)を目指す

さあ、ガチャコンに乗って出かけましょう。今は、電車の運転間隔が60分毎なので、途中下車した駅で1時間の街歩きをするのが、ガチャコン散策の基本形になります。まずは貴生川駅に近い、水口を散策したいと思います。

水口付近を今昔マップで。水口は、お城のある旧東海道の宿場町でした。

水口の街へ。お城に近い「水口城南」駅や、宿場町の真ん中にある、「水口石橋」駅は無く、最初にできたのは、ちょっと外れたところにある、「水口」駅だけでした。

ということで、実は平成元年にできた、結構新しい、水口城南駅に下車して探索開始です。
ちょっとお城に寄せたような感じもある駅舎
駅前には山車のようなものの展示が。
毎年4月にお祭りがあるようです。


駅前にある踏切は、「城南街道踏切」でした。
そして、滋賀県と言えば、とびだしとびたくん。
これからちょいちょい登場します(笑)。
水口城址に到着。お堀が残ります。後ろの石垣と白壁は復元っぽいですね。
おー、こういう感じのほうが、古城っぽい気がします。
こんな場所があっても良いのですが。ここは郷土資料館になっているようです。
水口城跡。徳川家光上洛の際の宿館として作られたそうです。
ということで、東海道の宿場町の中にあるのでしょうね。
資料館に渡る橋は、補修中で通行止めです。回り道をする必要があるようですが・・
お城だったところは、滋賀県立水口高校のグラウンドになっています。
その脇を迂回します。何だかとても良い古城感(笑)。
野球部の練習試合を横目に、資料館につながります。
マネージャーさんに挨拶してもらいました(笑)。
卒業記念樹が城内にあるのもとても良い感じ。
資料館に到着。時間が無いので入りませんでしたが・・。
とてものどかなスポットです。
お向かいの水口高校入口に、こんな石碑が。
【滋賀県立水口農林学校 紀念碑
明治41年創立 大正10年廃校 卒業生建立】

少し歩くと、こんな石碑が。

甲賀市誕生記念の石碑。平成の大合併で市政を施行しました。
こちらは大正時代に建てられた、松田宗寿さんの石碑。
明治時代に甲賀郡長を務めた人です。
これが旧東海道。
旧東海道に立つ、滋賀県立水口高校の入口。
公道の中に立つのは珍しいですね。
とびたくんも、ここでは忍術を学んでいるようです(笑)。
水口教会。当地で名建築を残したヴォーリズさんの設計。
礼拝堂と門柱が登録有形文化財となっています。

ヴォーリズさんは、米国出身で近江八幡を中心に活躍した人です。元々はキリスト教の伝道師で、ヴォーリズ合名会社(今の近江兄弟社)を興した人でもあります。近江兄弟社は、リップクリームの「メンターム」を作っている会社ですが、キリスト教系の団体です。ヴォーリズさんは有名な建築家でもあり、こんな関係から、各地に有名な教会や学校(キリスト教系が多い)の建築を残したことでも知られています。

旧水口町のマンホール。曳山の車がモチーフのようです。

■水口石橋駅周辺を歩く

近江鉄道と東海道が交差する踏切に到着。
その名も「東海踏切」。いいネーミングかも。
踏切のすぐ近くに、東海道に架かる小さな橋が。この名前が「石橋」です。

東海道と近江鉄道が交わる地点の近くに、水口石橋駅が。石橋とは、この小さな橋が駅名の語源になったようです。旧東海道は昔で言う「国道1号線」のようなものなので、小さな橋でもとても重要だったのでしょうね。

東海道が3方向に分かれる場所があります。
水口宿の東半分は、宿場町として栄えました。
旧東海道の中でも、繁栄した宿場町だったようです。
石橋から見た、水口石橋駅。
今ではちょっとくたびれた感じの駅ですが、それなりには利用されています。
駅舎に来ました。やっぱり味わい深いですね。
最近の地方鉄道は、萌えキャラが大活躍です(笑)。
とても風情のある駅です。

水口石橋駅から、1時間後にやって来た次の電車に乗りました。着いたところは・・、

赤電とよばれる、レトロな電車に乗りました。
日野駅です。とてもレトロな駅がある、ローカルな町です。
次回お伝えしますので、お楽しみに。

■終わりに

近江ガチャコンとよばれる、近江鉄道の旅。関西圏からそんなに遠くない場所に、とてもローカルでのどかな電車が走っています。900円の一日乗車券で気軽に楽しめるので、プチ旅には最適です。最初に降りた水口の町も、とても小さなお城が今は高校のグラウンドになっていて、その近くに古くから栄えた旧東海道の宿場町が広がり、近江ガチャコンがのどかに走る、とても楽しい場所でした。

次回は日野駅周辺を訪ねます。

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