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【南大沢土木構造物めぐり】No.102 国道16号・橋本を目指して

前回の探索では、京王相模原線の線路沿いを橋本駅を目指して歩きました。今回は、ちょっと別なルートで、国道16号沿いに橋本駅を目指してみたいと思います。

今昔マップで見た、国道16号線沿いの橋本周辺。
橋本は昔から交通の要衝でした。
まずは八王子市鑓水地区にできた、一番新しい遊歩道から探索スタート。
巨大な倉庫の敷地内に作られた公開空地(歩道)のようです。
まだ供用前の巨大物流拠点。楽天グループが入居するらしいです。
向かい側は、最近開業したビバホームとヤオコー、ヤマダ電機です。
沢山の人で賑わっていました。
そして、国道16号に到着。相原坂上交差点です。


八王子市と町田市の境界です。交通量がいつも多いエリアです。
国道16号は、「東京環状」という愛称がついています。

このあたりは、「蚕種石」という名前の珍しい地名の集落があった場所です。そこについては過去に訪問記録がありますので、そちらも参照ください。

短い区間ですが、昔の街道の面影を残す旧道があります。
旧道はすぐに交通量の多い今の国道16号に吸収されます。
境川に架かる橋。ずばり名前は、「両国橋」です。
ちょっと見えにくいですが、奥に「神奈川県相模原市」の標識が。

境川の両国橋で、東京都と神奈川県の県境を越えます。

東京都町田市との境目。道路の中心線の整備具合が違いますね(笑)。
「東京環状」の愛称は、都内の16号にしかついていないのですかね?(始点になっていそう)
境川を渡った先は、「橋本本町」という地名です。
古そうな造り酒屋もあります。
老舗のお菓子屋さんのようです。
国道16号から少し西に入ると、瑞光禅寺というお寺があります。
禅寺の入口にある石碑は、橋本学校の学舎の跡地を記念する石碑。
今の相模原市立旭小学校の前身だそうです。
橋本本町の橋本行きのバス停は、京王と神奈中が(仲良く!?)並んでいます。
もう少し歩くと、国道沿いに石碑が建ち並ぶエリアが。
この石碑は、「故柳川先生之碑」。この地に明治時代に奉職した先生のようです。
隣に建つ、「秋葉大権現」と、月山・湯殿山・羽黒山参詣記念碑が。
その横に、橋本の徳本念仏塔が。相模原市の登録文化財です。
少し道を入ったところに、香福寺というお寺があります。
境内には立派な池のある庭園があります。
街中のオアシスのような感じがします。
歩道橋の上から見た、国道16号線。
少し南側には、国道16号の旧道とバイパスの交差点があります。
もう少し南に旧街道筋を歩くと、神明大神宮が。
長い参道を持つ神社です。

この界隈は、過去にも探索経験があります。神明神社はとても由緒正しい神社のようです。

そして、横浜線の踏切に差し掛かります。その名前は・・・、
大山街道踏切。ここは大山に参詣に行く人が集まった道のようです。
そして、もう少し南に歩いたところに・・・、
大山道の道標がありました。【北:八王子方面、南:大山方面】
この道は、埼玉や八王子から大山詣でをする道。
そして、ここには供養塔が。戦争で亡くなった方の供養塔です。
真ん中は明治時代のもの。揮毫は山縣有朋です。
橋本駅近くに、送電線が多く集まる場所が。変電所のようです。


まっすぐ進む道を歩き続けると、T字路へ。何だか道標がありました。
これは「棒杭」というもので、大山道の道標のようなものがあったようです。
こちらは平成になって建てられたモニュメントです。
昔はまっすぐ道があったようですが、戦後区画整理(?)によりT字路になったようです。
少し歩くと、国道129号線に行き当たります。
橋本と厚木方面を結ぶ幹線道路です。
橋本駅への帰り道。仮囲いと送電線が多くみられる街。
仮囲いの中では、リニア中央新幹線の駅工事が進みます。

■終わりに

国道16号沿いに、橋本駅付近を歩きました。橋本駅の北側は、大山街道の宿場町の面影を残す町並みが少し残っています。古いお寺や石碑も見られる、なかなか見どころ満載のエリアです。大山街道踏切を渡り、南へ進むと、大山道の道標と、戦没者供養塔がある場所へ。さらに進むと、送電線が出現しました。そんな中に、大山道の面影を残す、棒杭という石碑がありました。

交通量の多い国道や、送電鉄塔、そしてリニア中央新幹線の駅の工事など、多くの施設が立地し、昔の面影が無くなっていくようにも見えますが、色々と残っていてとても興味深い散策となりました。

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