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花火の街・長岡のプチ散歩

新潟県長岡市。正直なところ、これまで電車で通過したことはあったものの、降りたことは無かった場所。今回、この街に所用があり、一泊することがあり、その際に隙間時間を利用し、恒例の街をブラブラ歩くことを楽しみましたので、それをご紹介します。

■長岡市とは?

長岡市は、新潟県中部の信濃川沿いにある都市です。人口は約25万人。平成の大合併で、旧・栃尾市や寺泊町、山古志村、川口町などを合併し、「海のある町」であり、「山深い町」のもなりました。2004年の新潟県中越地震では、旧・川口町や山古志村などを中心に甚大な被害が発生し、新幹線が脱線したことも記憶に新しいです。今では、長岡の花火大会で有名です。一度見てみたいものだと思います。

今昔マップで見た、長岡の旧市街です。長岡は、かつて越後長岡藩の城下町として栄えました。今の旧市街地は、町人の住んでいた場所が栄えていて、そこはかつて江戸から新潟を結ぶ三国街道の宿場町としても発達しました。お城は、戊辰戦争で幕府側についたため、戦いにより無くなり、跡地に駅が建つ、という場所になります。鉄道も、上越線と信越本線が一つ南の宮内駅で合流し、操車場もあり、古くから「鉄道の町」でもありました。上越新幹線が開業し、主要駅にもなったので、ここは今でも、「鉄道の町」であり続けています。

今昔マップで見た、長岡市街。駅前に昔のお城の本丸がありました。
戦前の地図からも、判読が難しいお城。

お城ってどんな形だったのか?を調べていたら、国際日本文化研究センターのデータベースに、こんな素敵な地図を発見。昭和13年頃の長岡市街地が生き生きと描かれています。

昭和13年頃の長岡市内。地名でいう、「城内町1丁目、2丁目」が本丸跡。
今でいう、「アオーレ長岡」のあたりなのですね。

駅の裏側には、「栃尾鉄道会社」の名前もあり、廃線跡もあります。そんな予備知識を持って、市街地をお散歩(注:仕事開始前の朝活、ともいう)をしてみました。

■長岡に向かう

長岡へは、東京駅から「とき」号に乗ります。
新幹線が停まるので、アクセスはとても便利です。
お世話になる「とき」号。一瞬、鉄活をしてしまいました(笑)。
長岡駅に到着。「火焔土器」でも有名なのですね。
岡本太郎さんが寄稿しています。
花火の町らしく、尺玉の仕組みを説明してくれています。

■長岡城跡を歩く

長岡市中心部、大手通り。
正面は長岡駅です。お城はここから駅にかけてありました。
長岡市のマンホール。お城と、長生橋と、花火と、スキー。
そのカラー版マンホールを発見。
こちらは、お城と火焔土器と花火と桜。
そしてこちらは、お城の中、アオーレ長岡が本拠地の、
Bリーグチーム、アルビレックスBBのマンホール。
「消雪パイプ」と書かれたマンホールがあるのも、
雪国ならではです。
そして、アオーレ長岡の前にある、「城内稲荷神社」です。
お城っぽい痕跡は、ここ以外無いと言ってもおかしくないです。
今は市役所と体育館が建つ施設になっています。
これは、山田又七さんの顕彰碑。
長岡で油田を採掘し、この地に「宝田石油」という会社を設置した人。

山田又七さんは、「日本石油」(今のENEOS)を創始した人です。この地に石油会社ができ、ここがその後公園・公会堂となり、今の市役所・アオーレになっています。いわば長岡の町のシビック・センターを作った人ともいえるでしょう。

アオーレの前にある、長岡の町の歴史が記された場所。戊辰戦争と戦災で
焼け野原になっても行き帰り、市章は「長」という字を「フェニックス」で書いたものだとか。
長岡市の模様の入った水飲み場。
あ、これは上越新幹線のホームにあります。

■長岡駅の裏側に行ってみる

長岡駅の裏側に行きました。

長岡駅のエスカレータ。
雪国なので、屋根付きの施設が多いのが特徴的。
駅裏を結ぶ歩道。朝は自転車の中高生で大賑わいです。
長岡市内の昔の商店には、玄関前の歩道に屋根がある場所が多いです。
雪国ならではの風景と思います。
こちら、自転車駐輪場が並ぶ緩やかなカーブ。
栃尾鉄道の廃線跡に建っています。
緩やかなカーブが、線路跡っぽいですね。
悠久山という、長岡市民憩いの公園と駅を結ぶ鉄道路線でした。
こちらは、福島江と呼ばれる用水路。
江戸時代に作られました。
福島江で、何だか古そうなトラス橋の上に建つ建物を発見。
なんなんだろうと不思議だったので眺めていましたが・・、
【水利使用許可標識 消雪溝用水・消雪設備用水 東日本旅客鉄道】

おお、消雪用のスプリンクラーの水源を、用水路から取っているのですね。冬の鉄道の安全輸送のインフラ施設がさりげなく活躍しているのでした。

駅の南側の踏切を目指します。
屋根付きの古い商店、いいですね。
新幹線の高架と、在来線が走る駅です。
殿町踏切という踏切。やはりこの辺りは武家地だったのでしょうね。

■長岡のソウルフードを頂く

一仕事済ませて、長岡のソウルフードを頂きました。

中華料理 おがわ さん
ここのレバニラ炒め、絶品でした。
素朴なおいしさの料理、絶品でした。

■終わりに

新潟県長岡市の駅前を行きました。戊辰戦争で無くなってしまったお城、その跡地に石油開発の拠点ができ、今ではシビックセンターになっている町です。雪国ならではの工夫を施した町。一度花火は見てみたいと思います。

短時間の滞在ではありましたが、とても有意義な滞在でした。もう少しゆっくり見たい場所です。

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