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【南大沢土木構造物めぐり】No.73 町田市・相原周辺を歩く

先日、ホームタウンである八王子市南大沢から、町田市にある相原駅まで歩いたばかりでした。

相原という町は、多摩ニュータウンの新しい町並みとはずいぶん違う、この地域では珍しい昔からの街並みが多くみられる不思議な魅力があるので、もう一度歩いて見ようと思い、再訪しました。バリエーションに富んだ風景をご覧ください。

■相原の丘のてっぺんの住宅地へ

探索の開始は、前回紹介した、「蚕種石」(こたねいし)谷戸のすぐ近く、国道16号の坂下交差点からスタートです。

正面の道が、国道16号、右に分岐する道が、前回紹介した、国道16号の旧道です。今回は、左に分岐する道を歩きます。この道はぐんぐん丘の上に向けて登っていきます。

急な坂道を登っていきますが、坂の上のほうまで家並みが続きます。

坂の頂上付近に来ました。谷があってその向こう側の丘の上にも住宅が広がっているのが見えます。丘のてっぺんまでぎっしり家が建つ姿、少し驚きです。

家の間から見える景色は、橋本付近の台地、丹沢の山々が一望でき、絶景です。

この道、国道16号の八王子バイパスを架道橋で渡ります。架道橋の上から見る景色は絶景です。

相原橋という名前の橋。

しばらく歩くと、まっすぐ進む山道が分岐します。こちらを歩いていくと、野猿峠や七国峠などに向かう尾根沿いの山道につながっていきます。楽しいルートですが、今回は街歩きに徹することにして、左に曲がり、坂を下りていきます。野猿峠に向かう道は、過去の記事を参照ください。

坂道、こちらも険しいですが、住宅が急坂に接して建っています。やはり景色は絶品です。

趣のある坂道が続き、相原の駅近くに降りてきます。

■相原駅近くを歩く

前回の探索でも紹介した、重要文化財に指定されている「現役の医院」、青木医院。いつ見ても風格が漂っています。

青木医院のすぐ近くには、石積みの蔵が建っています。古くからここは豪農が住んでいたのでしょうか。

この付近を流れる境川。堤防もなく、蛇行していて、昔ながらの河川の雰囲気を残す川です。

少し歩くと、小さな祠と、その横に狭い道に架かる橋があります。

細い道に架かる橋は、とても古そうな橋に見えます。親柱に何か書いてありそうでしたが、判読できないくらい古い橋でした。

その代わり、近傍の白山神社に、この橋の掲示がされていましたので、一部抜粋して転載します。

【神社周辺のご案内】
二州橋は、相模国と武蔵国との架け橋でである。以前は木橋で、現在の橋は昭和5年に完成された。橋のすぐ下流には水車小屋があったが、関東大震災で壊れて現存しない。平成22年、24年にテレビで放映されたことを記念して案内板を設置した。

昭和5年にできた橋が現役で使われていることもすごいと思います。手作り風の案内板も素敵です。

面白いくらいに蛇行する境川。この地域は、古くからの川の流れが残っている地域。橋も古いです。

新しい住宅地の脇に、蛇行する河川が流れている、そんな不思議な風景が広がっています。

前回の探索でも紹介した、吉田橋。やはり古いです。

狭い道に「踏切アリ」の標示。踏切を越えて、横浜線の西側を歩きます。

相原橋。こちらも狭くて古そうな橋です。

橋のすぐ脇には、突き出たマンホールがある空地がありました。おそらく道路改修して橋を架け替える予定があり、マンホールだけは計画の高さに設置したのでしょう。道路と河川の改修が進むと、いきなり近代的な街並みになるのかもしれません。

とはいえ、橋の傍らには古くからの石仏等が大切に守られています。

■町田街道の旧道を歩く

では、町田街道の少し北にある、町田街道の旧道を歩いてみましょう。早速祠を発見。歴史がありそうな街並みです。

古くからの街道沿いであることを感じをさせる風景。

相原駅前に来ました。名前の付いた桜。古木なのでしょうか。

堺市民センター前に来ました。

このあたりは、道路拡幅工事が計画されており、新たな土地改変が規制されているそうです。それを知らせる看板がありました。
横浜線の踏切もアンダーパスで立体交差する計画があるのだとか。

■終わりに

横浜線、相原駅周辺を歩きました。高いところまでびっしり家が建つ住宅地、趣のある蛇行河川、それに架かる古い橋などを見て歩きました。新しい普通の街に見えて、古いものが随所に残っているこの場所。味わい深い街だと思いました。

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