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あたりまえの実現

今回は僕の好きなアニメ
「灰と幻想のグリムガル」を紹介します。

主人公がめっちゃ強くてヒロインを助ける、
修業してぐんぐん強くなる主人公とどんどん強くなる敵、
仲間の協力や戦略で世界の危機と戦う、
こんな作品もとても面白いと思います。

でも、「灰と幻想のグリムガル」は違います。
主人公たちは弱く、そう簡単に強くなりません。
周りの環境に劇的な変化もなく
ファンタジー世界のいち日常のような作品ではないかと思います。

日常と言っても、僕らにとってはもちろん非日常です。
感動やワクワクもあるし、出来事や変化ももちろんあります。

仕事をする理由に生きるため、食うためというのがあると思います。
この作品の主人公たちの主な目的もそこにあって
命の大切さ・仲間たちとの生活が繊細に表現されています。

キービジュアルや公式サイトのイントロダクションには、
「生きるって簡単じゃない。
記憶の、お金も、特別な力も――――
何もない僕たちが手に入れた現実。」
と。

※以下ネタバレ含みます。

6人の少年少女たちが2体のモンスターと戦っている。
お互いに致命傷は与えられず、6人のほうが劣勢にみえる。
戦闘手段は剣・弓矢など原始的なものを使っている。
傷を癒したり、応戦するための魔法も存在するようだ。
この地はグリムガルと呼ばれ、相手モンスターはゴブリンという種らしい。
そして、このグリムガルで最も弱いとされている。

ハルヒロランタはベッドで目を覚ます。
2人は今日の朝食当番だったが
寝坊した2人の代わりにマナトモグゾーが担当してくれていた。

ユメシホルも加わり6人で食事をとる。
6人はまだ1匹も敵を倒せておらず、稼げていないようだ。
仲間を引っ張るマナトは2匹のゴブリンは僕らには荷が重い
単独のゴブリンを狙うと提案している。

彼らは数日前にこのグリムガルに来て
それより前の記憶はないらしい。
突然グリムガルにやってきたハルヒロ達12人は
何もわからないまま近くに建物で
義勇兵になるかならないかと選択を迫られる。

見習い義勇兵になるなら、ある程度のお金をあげる、
他に簡単な下働きはない、生きていくのは簡単なことじゃないと。
12人の少年少女たちは見習い義勇兵になる。

義勇兵の仕事は、人間と敵対する種族やモンスターを駆逐し制圧すること。
ハルヒロたち6人は12人のうちの6人でパーティを組んだ、
他の6人もそれぞれ義勇兵として歩みだす。

仕事をするためにはギルドに所属し、職業に就く必要がある。
ハルヒロは盗賊、モグゾーは戦士、ランタは暗黒騎士、
ユメは狩人、シホルは魔法使い、マナトは神官になった。

6人は単独のゴブリンを探すが見つけられない。
「今日が過ぎれば、また明日がやってくる。
それを当たり前のことだと思ってきた。
でも今は簡単じゃないんだよな。」とハルヒロ。
(ここまで第1話より)

今回はアニメの世界やキャラクター達を
視聴者や読者目線から書いてみました。

モンスターを倒し稼ぐ者がいるのが当たり前の世界で
さぼっているわけでもない彼らは最弱のモンスターに
6対2で挑んでも勝てない。
明日の生活がかかっていてもうまくいかない。

あたりまえのことをするのが困難な彼らは
仲間と協力しどうにかしようとする。
程度の違いはあるけれど、これも間違いなく1つの物語。

生きるって簡単じゃないのかもしれない。
あたりまえもあたりまえじゃないのかもしれない。

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