「子供の英語教育」に迷ったときにおススメしたい本4選 ~我が家の夕方のタイムスケジュールも大公開!~
チャーピーを始めて30日が経ちました。
娘(6歳、小学1年生)の『チャーピー先生』との学習も30日目を迎えました。祝一カ月!
「宿題」や「タブレット学習」もこなしながらの、チャーピーとの英会話のお勉強。一日も休まず学習を続けるには、娘はもちろん、仕事を持つ親である私も、自分に負けない強い気持ちが必要です。
負けん気の強い娘に「やりたくなかったら、今日は休もうか?」などと、あえてけしかけ鼓舞し、いったん学習を始めれば、楽しみながら立派にやり終える娘の姿に心を震わせた日も。正直、娘と久しぶりに向き合うことができたひと月でした。
学校で疲れてご機嫌ナナメだった日。
それでも最後まで学習できました。
「新学習指導要領」の改訂を受けて
前回の記事では、2020年度より全面実施となった「新学習指導要領」に基づいた「小学英語で学ぶこと」についてまとめ、実際のところ小学校卒業までにどれだけの語彙量が必要となるのか等についてふれました。
文部科学省が策定する教育課程である「学習指導要領」は、時代の変化や子供たちを取り巻く環境、社会のニーズなどを踏まえて、およそ10年毎に改定されています。
そして2017年と2018年に改定された「新学習指導要領」は、小学校では本年度より、中学校では2021年度から、高校では2022年度から実施となります。
今回改訂を受けた「小学校の外国語教育」の大きな特徴は、実際に英語を使って自分の気持ちを伝え合う『言語活動』に軸を置いている点です。この部分だけを見ても、英語が話せる子供たちが増えそうな気がしてきます。
文部科学省が定める教育課程が新しくなり、教科書が変わり、学校もそれにそって新たな教育をおこなう。一見、グローバル化が加速する現代に、このような英語教育を受けられるこれからの小学生は、親世代のように英語で苦労することはなさそうだと感じますが、私自身は、期待こそしてはいるものの、そこまで楽観視はしていません。その理由は記事の後半でお伝えします。
『チャーピー先生』は小学校で習う学習内容を網羅した42トピックから構成されています。
隣のうちの子が英会話を習い始めたから、うちの子も
このような「教育の変化」を耳にすると、だれでも「うちの子も英語を始めないと」「早くプログラミングを習わせないと」と、その流れが当然正しいものであると鵜呑みにして、「右へならえ」で同じ方向に進み出してしまいがちです。
でも、ここで注意したい点は、この変化で一番影響を受けるのは、これからの日本を担っていく子供たちだということです。「流行りのお掃除ロボットをお隣さんが買ったから、我が家も買う」のとは訳が違います。「周りがみんな英会話教室に通い始めたから、うちの子も通わせる」ことが、正しい判断とは限りません。
学習指導要領の改訂のような「変化」の時期をよい機会だと捉えて、
親である私達が
・なぜこのような改定がされたのか
・学校や塾は対応する準備ができているのか
などについて、「知ろう」とすることが大切なのではないでしょうか。
先に例に挙げた「お掃除ロボット」についても、その購入前には「本当に効果があるのか」や「どの製品がよいのか」等、徹底的に下調べをされる方も多いと思います。まして「子供の教育」についてとなれば、教育の現状や課題などを知らずに、我が子に何を学ばせるべきなのかという正しい判断はできません。
赤い鳥型お掃除ロボット現る?
我が子に合った、ふさわしい教育を考えたい
子供の英語教育について調べ始めると、いろいろなキーワードが出てきます。「早期教育」もそのひとつです。「英語の早期教育*」(*この早期には小学生が含まれることもあります)についても、たくさんの記事を見つけることができますが、そこには「メリット」ばかりでなく、「デメリット」の声も多くあがっているということがわかります。
たしかに、日本に暮らしながら英語の英才教育をおこなうことによって、日本の学校でクラスメイトになじめないような事態になっては、元も子もありません。ですが、早期の外国語教育が母語の発達を遅らせるというような否定的な見解は、バイリンガル教育についてであって、家庭でも学校でも日本語環境の中で行う毎日30分ていどの英語学習が、母語である日本語の発達に大きな影響を与えるとは考えにくい話です。
実際に自分の目や耳で情報を集め始めると、メディアやインターネットで目にする情報が、研究の一部だけを切り取って大げさに書かれていたり、自分たちのビジネスにとって有利な点だけが強調されたりしていることが容易に判断できるようになります。
子供の教育に関して一番怖いと思うのは、「他の子が塾に通い始めたから」「みんながこの教材をやっているから」と、遅れをとることばかりを恐れて、子供の適性や今この子になにが必要かを見極めることなく、「右へならえ」で子供の時間を無駄にしてしまうことだと思います。
時流や固定概念に惑わされることなく、親自身が自ら調べ事実を知ったうえで、目の前にいる我が子にきちんと向き合い、その将来の姿を見据えながら、その子に合った、ふさわしい教育を見つけてあげられたらと思います。
最近はマイク付きヘッドセットでの学習スタイルがお気に入り。
オペレーター気分を楽しみながらチャーピーと英会話。
専門家たちの英語教育考(オススメの本)
我が子の「英語教育」に迷ったら、英語教育の有識者によって書かれた本を読まれることを強くおすすめします。さまざまな見解を知り、幅広い見識を得ることで、自然と我が子のための取捨選択が可能になると思います。
≪イチオシの英語教育関連本≫
【1】『英語教育の危機 (ちくま新書) 』鳥飼久美子(著)
「結果として的外れの英語教育改革が繰り返され、行き着いた先は、教える人材の確保も不十分なまま 見切り発車する小学校での英語教育であり、大学入試改革と称する民間英語試験の導入である。ここまで来てしまったら打つ手はない。」
■鳥飼玖美子.英語教育の危機(ちくま新書)(Kindleの位置No.21-23).Kindle版.より引用
【2】『英語学習は早いほど良いのか(岩波新書)』バトラー後藤裕子(著)
「子どものころから語学学習を始めれば、ネイティブ・スピーカーのように話せるようになるのだろうか。本書では、言語習得と年齢との関係について、いったい何がわかっていて、何がわかっていないかを探ってみようと思う。」
■バトラー後藤裕子.英語学習は早いほど良いのか(岩波新書)(Kindleの位置No.30-32).Kindle版.より引用
【3】『小学英語のジレンマ(岩波新書)』寺沢拓敬
「多くの政治家や財界人、保護者、そして世論一般も、英語教育の早期開始は日本人の英語下手を解決する切り札だと考えている。しかし、実証研究によれば、早期開始のみで英語力は向上しないことがわかっている(詳細は7章)。そもそも、小学校へ英語の導入を進めた当の文部科学省が、そのような安易なことは言っていない。」
■寺沢拓敬.小学校英語のジレンマ(岩波新書)(Kindleの位置No.36-39).Kindle版.より引用
【4】『TOEIC亡国論(集英社新書)』猪浦道夫(著)
「無思慮な大人たちがこの試験に踊らされているうちに、国の将来を担うべき子どもたち、学生たちは英語の能力が向上するどころか、間違いだらけの英語教育を受ける羽目になっている。このことはすなわち、日本人、日本という国、日本の文化を衰退させる要素となりかねない。本書では、この問題に警鐘を鳴らし、英語(外国語)の学習が日本語やコミュニケーション力をも高める相乗効果を生み出すような、本来あるべき語学教育を提言したいと思っている。」
■猪浦道夫(2018-03-21).TOEIC亡国論(集英社新書)(Kindleの位置No.101-105).Kindle版.より引用
・PRESIDENT Onlineに掲載されている猪浦さんの記事『専門家が直言「TOEICが日本を滅ぼす」この国の「言語教育」が迎える末路』
「外国語を知ることは、母国語と外国語両方に望ましい教育効果が期待できるのです。TOEICの点数さえよければいい、という教育を続けていれば、日本語力は磨かれず、当然ながら、日本語力を基盤とする思考力も育たない。」
■猪浦道夫. PRESIDENT Online掲載中の『専門家が直言「TOEICが日本を滅ぼす」この国の「言語教育」が迎える末路』より引用
今回おすすめした本を読むと、「小学英語の必修化・教科化」は、日本の英語教育(正式には外国語教育)の「解」ではなく、まだまだその「過程」にすぎず、むしろ専門家たちは今の動きに大きな危機感を感じているということがわかります。これらの現実を把握したうえで、子供たちに何を備えさせてあげるべきなのか、このマガジンに書き記していけたらと思っています。
夕方のタイムスケジュールを大公開
さて、今回は「学習レポート」をお届けする前に、我が家の夕方のタイムスケジュールを公開します!ワーキングマザー(もちろんワーキングファザーも)は、「仕事」「子育て」「家事」に毎日奮闘していらっしゃることと思います。かく言う私もそのひとり。
一日の中で一番忙しいと思われる「夕方の時間帯」に、娘の学習をどのようにサポートしているのかを中心ご紹介いたします。
夕方6時半!仕事中よりもはるかに忙しい"魔"の時間帯
午後5時40分 【私】学童へ迎えに行く。
午後5時50分 【私&娘】自宅到着
午後6時00分 【私】娘の衣類を洗濯(第一陣)開始
【私】夕食の準備開始
【娘】ソファーでしばしくつろぐ
午後6時05分 〔夕食を作りながら〕
(1)【私】学校のプリントをチェック
(間違っていたら解き直させる)
(2)【娘】明日の持ち物を準備
(3)【娘】タブレット学習「国・算」
午後7時00分 【私&娘】チャーピーを準備
【娘】チャーピーの学習開始
(私は必要なときにサポート)
午後7時20分 【家族】夕食
午後7時50分 【大人】夕食の後片付け
午後8時00分 【私orパパ&娘】入浴
午後8時30分 【私orパパ】
(1) 娘の髪を乾かす。
(2) 洗濯物(第一陣)を畳む*。
(3) 洗濯物(第二陣)の洗濯予約
*洗濯物は乾燥まで洗濯機にオマカセ。ドラム式なしには生きていけません!
午後9時00分 【私&娘】ベッドで英語学習
今日チャーピーで習ったテーマの英語のチャンツや歌を一緒に聞く&歌う。
〔最近利用しているコンテンツ〕
・アルクの『キクタンキッズ』
・アルクの『キクタン小学生』
・【耳から学習シリーズ】歌で覚える!九九とあいうえお
・『Mother Goose Club Sings Nursery Rhymes vol. 4』
・『Mother Goose Club Sings Nursery Rhymes vol. 5』
※音声はすべてiTunes Storeで購入し、iPhoneにダウンロードして使っています。
午後9時20分 【娘】就寝(トントンor手を握る必要あり)
【私】アイロンがけ、読書(※寝かしつけながら「寝落ち」しなかった場合に限る。8割が寝落ちの実情・・・。)
上記に加えて、
(1) 翌日学校に持っていく「麦茶」を沸かす。
(2) 「上履き」を持ち帰った日は、手洗いして外に干す。
(3) 「靴」を汚して帰った日は、手洗いして浴室で乾燥
(4)(長期休みの間)学童に持っていく「弁当」の下ごしらえ
(5) 「けが」をして帰った日は、入浴後にその手当て
(ほぼ隔日のペースでけがをこしらえて帰ってきます。涙)
(6) 娘に明日の「洋服と髪型」を決めさせる。(小1でも立派な女性ですね。)
などがあります。書き出してみると、なかなかのハードスケジュール?
まあ、ぼちぼちやっております。「これなら我が家でも『チャーピー』をやらせてあげられるかも?」と感じていただけたら、この上なくうれしく思います。
私:「お!もう寝た?」
娘:「うっそ~」
私:「・・・」
学習を1か月続けてみて
・チャーピーにOKをもらえなかったときに「代わりにママやって」から「絶対にママやらないで!」に変わった。正しく言えればOKをもらえることがわかっているため、粘り強くがんばるようになった。
・タブレット学習にも言えることだが、「塾などの習い事」と異なり、甘えられる家族がいる中で「自宅できちんと一定時間机に向かう習慣が身につく」点がとてもよい。
・ステップ2の「スキット練習」では、ステップ終了後にチャーピーと会話した内容を日本語で聞き返す等の復習を保護者がやってあげてもよい。細かく理解していることにこちらが驚かされることも。
・26回の感想。自分で聞き取れることが非常に多くなってきた。”No, sorry!”(ううん(やりたくないの)、ごめんね!)という表現も、感情を込めてとても美しい発音で発話し、一発でOKをもらっていた。
・”It's Sunday.”がOK判定にならなかったら、”It's Monday.”と言い直し、当然OKがもらえないと、「あ、やっぱダメか~」と言っていた。このトピックに入ってから寝る前に歌っている「週の歌」で知らず知らずに曜日の順番を覚えた様子。
・「今チャーピー何て言った?」と娘に聞かれ、私が自信満々に教えてあげると、「そんなことチャーピーは言ってなかったよ。〇〇みたいに言ってたよ。」と上手に出るようになった。ネイティブ発音との違いに子供は実にするどい。「日本人の子供英語講師あるある」だと思います(涙)。
・全体を通して感じていることは、インプット可能な量を大人が勝手に決めつけてしまうと、伸びしろを限定してしまうことになるのだということ。その子その子が持つ可能性を引き出すためには、ある程度多めにインプットを与えながら、様子を見てあげることが大事。小学3年生からが対象となっている『チャーピー先生』だが、小1の娘が得るものはとても大きい。
次回は、『チャーピー』の「こんな使い方、あんな使い方」をご紹介する予定です。最近娘がハマっているのは、「チャーピーと英語でジャンケンすること」。どうやらチャーピーはジャンケンがかなり弱いみたいです!
2020年8月3日、CAIメディアの25周年記念日でした。わが社のマスコット、チャーピーのコスプレ隊も勢ぞろいしてお祝いしました。(実はもっといます。Instagram見てね!)このコスチューム、実はすべてスタッフの手作りです。愛されてるね、チャーピー!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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