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孤独な宇宙の旅の行方は...映画「ジュピター20XX」

2012年、アメリカ、SF映画です。原題「The Last Push」

何の前知識もなく扉絵がSFってだけで見始めました。しかしこの作品、侮れない!
ちょっと、、いやかなり退屈する所もあるんですがw、一度は見ておいて欲しい作品だと個人的に思います。;)

まず冒頭で配給会社や制作会社のロゴが出ますが、その製作会社の名前が「TMA-1 Productions」。ロゴマークは縦長の長方形。知ってる方はニヤリとしますね:)
この名前は「2001年宇宙の旅」のモノリスから取っていて、SF好きなんだなという印象を受けます。リアルなサイエンス・フィクションを見せてくれそうな期待を持ちました。

実際ストーリーも現実に起こった場合をシミュレートしたような内容で、派手なシーンはほとんどありません。宇宙人も出てきませんw。

さてその内容ですが、軽くあらすじを。
大富豪のウォルター・モフィットが民間の宇宙探査を計画、探査船に二人の宇宙飛行士を乗せ木星の衛生、エウロパを目指します。エウロパの海に生物が居るのを確認するためです。
旅をはじめて二年後、宇宙船が小さな隕石にぶつかって重大なダメージを受け、更に飛行士が一人宇宙へ投げ出されてしまいます。
生き残ったフォレスト飛行士は管制を通してウォルターからミッション中止を言い渡され、地球に戻る為の手段を見出そうとしますが。。。という内容。


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キャストについて。

まずフォレスト宇宙飛行士役にカリー・ペイトン。ウォーキング・デッドでエゼキエル役をやってます。

オーナーのウォルター・モフィット役にエイリアン2のビショップ役をこなしたランス・ヘンリクセン。大御所!

監督は視覚効果で色々な仕事をしているエリック・ヘイデン

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実は冒頭で宇宙船の姿を見て「あれ、ひょっとして。。。」と思ったことがあって。
この宇宙船、星野之宣氏の漫画「2001夜物語」に出てきたぞ。。。宇宙飛行士が二人?事故で一人が死ぬ?太陽風の話か!?と思ったら違いましたスイマセン。。。w
なので同じ思いをした方、大丈夫です、ちゃんと別の作品でした:)

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物語は淡々と進行していきます。この辺も「2001年〜」に通じるものがあるかなと。
しかし進行といっても、地球に帰るまでの日常が殆どで、「朝起きて日課をこなし、暇を潰して寝る」を繰り返すだけです。
視聴者も退屈しちゃいます。辛かった。。。w
が、この退屈が後で重要になってきます。

トータルで見て、やはり「2001年〜」の影響が随所にあらわれています。そしてストーリーの淡々さも「実際の宇宙旅行は孤独なんだろうな」と実感させる内容に仕上がっており、そのせいで退屈するシーンもあるんですが、一度は見ておいて欲しい作品であることは間違いありません。
この旅を通じて「人間とは何か」という一面にも触れている作品ですので、我慢できなくなったら退屈なシーンは早送りするなりして飛ばしても良いと思います。そして1時間5分あたりから見始めてください。それでも分かると思います。
が、退屈を経験するとその分実感するかも、とも付け加えておきます。

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