令和の『ジャパニーズ・ブランデー』の可能性《和製ブランデー②》
■前回からの続きです。
※あえて「令和のジャパニーズ・ブランデー」と記載しているのは、昔からそして現在も日本でブランデーはつくられているからです。
ただ、その従来の国産ブランデーと一線を画し、「クラフトビール」や「クラフトウイスキー」のように、新しいイメージへ「リブランディングされたブランデー」という意味合いで、『令和の~』と記載してみました。
■参入パターン①
クラフトワイナリーが蒸溜器を導入して、自社で「ワインだけでなく、ブランデーもつくる」というパターンです。
ただ、個人的にはこれは「パターンとしては少ないかな?」と思っています。
という根本的な違いがあるので、「ワインづくり→ブランデーづくり」はちょっとハードルが高いと感じるからです。
■じゃ、ビール→ウイスキーは?
というお声が聞こえて来そうです。
ただ、ビールは「フルーツ=ブドウを原料とするワイン」とは異なり、「穀物を原料とするお酒」なので、どちらかというと「工業的」な要素があります。
お酒づくりについて、このような傾向があると思います。(あくまでチャーリーの私見ですが)
このように「ビール」・「ウイスキー」はどちらも工業的な性格という部分で似ているので、参入しやすいのではないかと思います。
■そのお酒の原料はフルーツか? 穀物か??
穀物の醸造酒(ビール・日本酒etc.)が工業的であるのは、
という点の他に、
という点があります。
ワインをつくる際、生のブドウを遠くまで移送していたら腐っちゃいます。
でも、ビールをつくるための「麦芽」、日本酒をつくるための「米」は保存性が高く、輸送に向いています。
そうすると、
という話になります。
こうして、原料の生産現場と、酒づくりの現場が離れた場所で行われるようになり、それぞれが別々の専門業者となって行きます。
そして、それぞれの専門業者が経営効率UPを目指すのであれば、「大量生産」をするようになるので、次第に『工業的』な性格が強くなります。
と考えることもできると思います。
(ビールづくりでも、もちろん農業的な部分も多分にあります。あくまでワインとビールを比較した場合の傾向のお話です!)
■参入パターン②
クラフトウイスキー蒸溜所がワインを購入してきて、「今ある蒸溜器でブランデーをつくる」というパターンです。
クラフトウイスキー蒸溜所では、ウイスキーの他に「ジンをつくっている」ケースも多いので、その延長線上で「ブランデーもつくる」ということがありうるのではないか、と思うのです!!
■次回は
クラフトウイスキー蒸溜所の「ブランデーづくり参入」について、もうちょっとマニアックに妄想してみたいと思います!
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