チャーリー / ウイスキー日記

マイブームはウイスキーのお勉強。 これは知らなかった!という気づきを紹介していきた… もっとみる

チャーリー / ウイスキー日記

マイブームはウイスキーのお勉強。 これは知らなかった!という気づきを紹介していきたいと思います。 好きなウイスキーはボウモア12年。 第16回ウイスキー検定1級・全国1位。 第12/16回ウイスキー検定シングルモルト級・全国1位。 ついでに、ビールや色々な酒類の情報もナナメ読み。

最近の記事

アルコールは水より比重が軽いから・・・

■アルコールは、水よりも軽い。前々回、前回の続きです。 この「アルコールは水より軽い」という事実は、お酒飲みには重要なポイントです。 ■比重が軽いお酒と重いお酒ウイスキー(アルコール度数が高い)方が比重が軽いので、ハイボールをつくる際は、「軽く混ぜるだけでOK」です! ソーダを入れる時の流速で、ある程度、攪拌される上に、そもそも比重が軽いから混ざりますから、「ハイボールをつくる際のステア」は、『軽く一刺し』程度でOK! ステアしすぎて、炭酸が抜けてしまうよりは、 と

    • アメリカとイギリスのプルーフ(アルコールの強さの単位)の違い

      ■プルーフとはウイスキーに書いてある「プルーフ(PROOF)」って何だ? | 記事編集 | note プルーフについて超訳すると、以下のことが言えます。 今回は、「アルコール度数」と「プルーフ」について、マニアックに掘り下げてみたいと思います。 ■アルコール度数って?そもそもアルコール度数って、どういうことでしょうか? (なんか、一休さんの質問みたいですね。) 一般的に、缶ビールや缶チューハイ、ウイスキーのボトルなどに表記されているアルコール度数は、「%」もしくは「度

      • ウイスキーに書いてある「プルーフ(PROOF)」って何だ?

        ■PROOFの日本語訳は?ウイスキーボトルのラベルには、PROOFという文字が、数字とともに記載されていることがあります。 英語のPROOFという単語は、どういう意味でしょうか? ③の「アルコール飲料の標準強度」というのはちょっとわかづらい辞書的な表現ですが、簡単に言えば、「アルコールの強さ」のことです。 ここで手元にある、ジムビームのラベルを見てみます。 これは、 という意味です。 ただそれにもしても、proofの「証明」という意味と、「アルコール飲料の標準強度

        • 《アメリカ禁酒法》 最強のお酒密売者 弁護士ジョージ・リーマス

          ■禁酒法時代、捨てることのできなかったウイスキー禁酒法が始まるとビールを中心に、密造されたお酒は排水溝に流されました。 アメリカ合衆国における禁酒法 - Wikipedia ただし、高級バーボンとライウイスキーは流されずに保税倉庫に保管されていました。 法律上あくまで私有財産であるそうしたウイスキーを、政府は押収できなかったからです。  さすが法律の国、アメリカ! そして、こうした保税倉庫のウイスキーは警備の緩い地方に行けば、コソ泥が盗むことができました。 政府はこ

        アルコールは水より比重が軽いから・・・

          《アメリカ禁酒法時代》 密輸ウイスキーの運び屋さん

          ■アメリカ禁酒法時代のお酒の密輸アメリカ禁酒法は、 というムチャクチャな法律だった上、 という心理も働き、お酒の密輸が横行しました。 アメリカ国内へは主に、以下のルートで持ち込まれました。 ただ、アメリカ国内(国境付近)に持ち込まれたお酒は、消費地=都市部へ運ばれなくてはいけません。 今回は、その密輸されたお酒がどうやってアメリカ国内で運ばれたか?というお話です。 ■パトカーも追いつけない! 性能抜群、新型フォード車!!この時代、アメリカで活躍した自動車メーカーの

          《アメリカ禁酒法時代》 密輸ウイスキーの運び屋さん

          アル・カポネが荒稼ぎ! カナダからのウイスキー密輸

          ■《アメリカ禁酒法時代》お酒の2大密輸ルート前回は、【ルート①】の海上ルートをご紹介しました。 《アメリカ禁酒法時代》 海の上の『酒屋通り』 | 記事編集 | note 今回は、陸上ルートについてご紹介します! ■アメリカのウイスキー庫:カナダアメリカで禁酒法が施行された時に、一番恩恵を受けたのがカナダのウイスキー業界でした。 アメリカから と依頼があっても、 というわけで、カナダではウイスキーが、ドシドシつくられて(これは合法)、アメリカへバンバン密輸(こちらは

          アル・カポネが荒稼ぎ! カナダからのウイスキー密輸

          《アメリカ禁酒法時代》 海の上の『酒屋通り』

          ■禁酒法下のアメリカで好まれたお酒前回からの続きです。 ヤツは本物の酒を持って来る、本物の漢(おとこ)だ! マッコイ船長 《カティサーク④》 記事編集 | note ビールは、密輸するにもアルコール度数が低くてかさばりますから、密輸されるお酒は「ラム」「ウイスキー」などの蒸溜酒が多かったそうです。 そして、 が、好まれたようです。 ちなみに、イギリス海軍で支給されていたお酒も、こんな↓感じでした。 これからもわかるように、ラムは西インド諸島から「三角貿易」によっ

          《アメリカ禁酒法時代》 海の上の『酒屋通り』

          ヤツは本物の酒を持って来る、本物の漢(おとこ)だ! マッコイ船長 《カティサーク④》

          ■「リアル・マッコイ」って聞いたことありますか?聞いたことあるような、ないような?という感じではないでしょうか? 私は最初、「リアル・マッコリ」かと思って、韓国のマッコリのムチャクチャ高級品とか、そんな感じのものを、勝手に思い描いていました。 マッコイとは、アメリカ禁酒法時代(1920年~1933年)に活躍したアメリカの船長さんのお名前です。 で、このマッコイさん船長で、何で活躍したかと言うと「お酒の密輸」です。 アメリカ禁酒法の時代、「飲みてー!!」というお酒への

          ヤツは本物の酒を持って来る、本物の漢(おとこ)だ! マッコイ船長 《カティサーク④》

          シャンタ村の農夫のタム 《カティサーク③》

          ■スコッチ・カティサークの名前の由来今回は、この「タム・オ・シャンター」についてご紹介します。 ■ロバート・バーンズとは?日本における夏目漱石ばりに有名な、スコットランドの英雄的詩人です。 日本では、「蛍の光」として有名なあの歌の、スコットランドでの原曲「オールド・ラング・サイン」の歌詞を書いた人(※)としても有名です。 ※ 正確には、従来からの歌詞を下敷きにしつつも、現在のスコットランドに伝わる形へとしていますが、ほぼ書き直したような感じだそうです。 ちなみに、「

          シャンタ村の農夫のタム 《カティサーク③》

          スコッチ・カティサーク、その名前の由来とは? 《カティサーク②》

          ■カティサーク発売の背景前回記事でご紹介しています。 すっきり系ブレンディッド・スコッチ『カティサーク』《カティサーク①》 | 記事編集 | note 英国のワイン・スピリッツ商のBBR社が、アメリカ禁酒法時代に、禁酒法の撤廃を見越して誕生したライト系スコッチウイスキー。 それがカティサークです。 ■カティサークの名前の由来さて、このカティサークというスコッチの名前ですが、調べると以下のような由来があるとされています。 「オイ! それぞれ、全然違うじゃねーか!」

          スコッチ・カティサーク、その名前の由来とは? 《カティサーク②》

          すっきり系ブレンディッド・スコッチ『カティサーク』《カティサーク①》

          ■昔からよく見かけるカティサーク帆船の絵が描いてあるラベルが印象的な、低価格帯のスコッチ・ウイスキーにカティサークがあります。 日本においては、古くはサントリーが、少し前まではサッポロビールが販売していて、2023年4月からはアサヒビールが輸入代理店として販売をしています。 アサヒ、スコッチウイスキー「カティサーク」の日本国内での販売権を取得 - 日本経済新聞 (nikkei.com) これはカティサークというウイスキーブランドの大元の所有者の変更が影響していると思わ

          すっきり系ブレンディッド・スコッチ『カティサーク』《カティサーク①》

          ピーターさん、それはNGです! 《ピーター・マッキー:後編》

          ■前回のあらすじお隣り同士。ラガヴーリン蒸溜所とラフロイグ蒸溜所 《ピーター・マッキー:前編》 記事編集 | note さて、この時のピーター・マッキーさんの対応は、どのようなものだったのでしょうか? ■ピーターさんの対応◇選択クイズ Q:その時のピーターさんの対応は? 答えは②です。 というか、もはや③と言っても過言ではありません。 さすが、エキセントリックで有名なピーターさんです。 予想以上の反応をありがとうございます! そして、激情家ピーターさんは、具

          ピーターさん、それはNGです! 《ピーター・マッキー:後編》

          お隣り同士。ラガヴーリン蒸溜所とラフロイグ蒸溜所 《ピーター・マッキー:前編》

          ■ホワイト・ホースの生みの親:ピーター・マッキーさんピーター・マッキーとは、日本でも有名なブレンディッド・スコッチウイスキー「ホワイト・ホース」の生みの親です。 このマッキーさん、超エキセントリックな性格で色々な伝説の持ち主です! などなど。 そんな伝説の中でも、このエキセントリック・ピーターさん(ラガヴーリン蒸溜所を所有)と、お隣のラフロイグ蒸溜所オーナーの頑固者・イアンさんとの逸話についてです。 ■アイラ島のモルトウイスキーアイラ島は、スコットランドの西側に位置す

          お隣り同士。ラガヴーリン蒸溜所とラフロイグ蒸溜所 《ピーター・マッキー:前編》

          インド初のシングルモルト「アムルット」、そして。 《インド④》

          ■インドの本格ウイスキーの2トップ個人的には、インドの本格ウイスキーの2トップは「ポール・ジョン」と「アムルット」ではないかと思っています。 前回、ポール・ジョンについてご紹介したので、今回はアムルットについてです。 世界が注目! 本格インディアン・ウイスキー「ポール・ジョン」 《インド③》チャーリー / ウイスキー日記 (note.com) ■アムルット 概要アムルットも、ポール・ジョンの本社と同じインドのバンガロールにあります。 高原都市のバンガロールで、まず製薬

          インド初のシングルモルト「アムルット」、そして。 《インド④》

          世界が注目! 本格インディアン・ウイスキー「ポール・ジョン」 《インド③》

          ■世界最大のウイスキー市場インドこれまでの2回で、世界最大のウイスキーの消費国であるインドの「ウイスキー事情」についてご紹介しました。 実は他国の追随を許さないウイスキー大国『インド』 《インド①》 記事編集 | note 存在感を増すインドの巨大ウイスキー市場  | 記事編集 | note 今やインディアン・ウイスキーは、世界5大ウイスキーに「インド」と「台湾」を加えて、世界7大ウイスキーとして、数える人もいるくらいです。 ■インドにおけるウイスキー市場の今後の展

          世界が注目! 本格インディアン・ウイスキー「ポール・ジョン」 《インド③》

          存在感を増すインドの巨大ウイスキー市場 《インド②》

          ■インドのウイスキー市場前回の要点です。 実は他国の追随を許さないウイスキー大国『インド』 《インド①》 記事編集 | note ■ところでインドでお酒を飲んで良いの?インドは、ヒンズー教徒が、約80%と大半を占めます。 そして、それに次ぐのがイスラム教徒が約14%です。 そのヒンズー教・イスラム教のどちらでも、飲酒はNGです。 ただ、ライフスタイルの変化とともに、若者を中心にお酒を飲む文化が広がりつつあるそうです。 #26 ヒンズー教五大罪の「飲酒」がインドで

          存在感を増すインドの巨大ウイスキー市場 《インド②》