白銀比と黄金比

 黄金比という言葉がある。欧米では1対
((1+√5)/2)の比率が最も美しいと言われてきた。(1+√5)/2=約1.6

 パルテノン神殿、ミロのビーナス、モナリザ、凱旋門等々の例があるようだが、身近では名刺の縦横やクレジットカード等も縦横がこの比に近いらしい。

 ところが日本では1対√2の比率の白銀比のものが多いとのこと。√2=約1.4
 広隆寺弥勒菩薩像の顔、法隆寺五重塔の1番上と一番下の屋根の比がこれに該当し、ドラえもん、トトロ、ミッキーマウス等の日本人好みのキャラクターはこの比のものが多いとのこと。身近では文庫本の縦横がこの比に近いらしい。

 日経記事によれば、欧米が美しさを求めたのに対して日本の方はキャラクターの足を短めにしてかわいさを求めたところに違いがあるのではと語られていた。

 黄金比と白銀比は色々なところに使われているようだ。今後美しい造形を見た時、どちらの比なのか注意してみよう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?