見出し画像

インターンメンバー「つむじ」自己紹介

初めまして。
チャリツモでインターンをさせていただいている「つむじ」と申します。

私はアメリカの大学生です。…と言いましても「ピチピチの大学生」ではなく今年30歳の大学4年生。
しかも大学院ではなく学部4年生です。ちょっと変わっているでしょ?
色々あって、26歳の時にアメリカの大学に入学したんです。
べつにええトコの子なわけではありません。奇跡的に奨学金を頂けて、留学することができています。

現在は日本に帰国し自粛生活を送っている私ですが、帰国を決断するまでに色々なことがありました。今回の記事では私がアメリカから日本に帰国した経緯をお話しさせてもらえればと思います。

2020年、大学生活最後の一年間をアメリカで過ごし、12月には卒業する予定だった私。ところが、忘れもしない2020年3月11日、授業が終わり大学にある湖の周りを綺麗な夕日に癒されながらのんびり散歩していた私の耳に、校内から悲鳴が聞こえました。

「Oh Noooooooooooo!!」
「Oh my Gooooooooooood!」

完全に嬉しくない方のOh my God。どうしたものかと携帯でメールをチェックすると大学長からメールが来ていました。

メールの内容は、要約すると以下のようなものでした。
(1)校内授業は3月13で終わります(本当は5月の頭に終わる予定)
(2)3月30日から授業を受けられる代替えの方法が利用可能になります。
(3)3月20日までにキャンパスから出て行ってください(アメリカの大学生は基本的にキャンパス内の学生寮に住んでいるため実質的に住居を追い出される)

突然の宣告。
これは、特に私のような留学生にとっては大ごとでした。

「寮出てけって言われても…荷物どうすんのよ?4年分あるんだけど」
「日本行きの飛行機は飛んでいるの?」(当時日本のコロナの状況は日々深刻さを増していました)
「待って。そもそも日本に入国できるの?」(アメリカの状況も悪くなりつつありました)
「っていうか次の学期で卒業だし、アメリカに残ってた方がええんちゃう?」(アメリカから出国するのは簡単だけど入国するには色々めんどくさい)
「でも残るにしてもどこに? アメリカに家族もいないし、友達の家にずっといるわけにもいかんし。それに、このままアメリカにいればお金が尽きて…さらにコロナが広まれば日本にも帰れなくなるかも…うわああああああああああ」
と、夕日の中を歩きながら私の頭の中もOh my God状態に。

とにかく冷静になろうとアメリカ人ルームメイトと超仲良しのブラジル人の友達に連絡したけど、もちろん二人もOh my God状態。

その日からはまともに寝る時間もなく大学の友達(特に留学生の)と、大学の教授陣や留学生担当の人間、日本にいる家族など色んな人たちと連絡を取り合い、自分がどう動くべきなのか、本当に飛行機のチケットを買う直前まで何度も何度も話し合いました。

話し合いの主なポイントは
(1)アメリカに残るか、自分たちの国(私の場合日本)へ帰るか
(2)母国へ帰ったとしても次の学期(9月〜12月)に入国できるのか。(ほとんどの人から「来学期戻ってきたいならアメリカに残るべきだ」と言われました)

しかし、なにせ大学も突然の決断だったので決まってないことや、国レベルの問題だったのでわからないことだらけ。質問しても明確な答えが返ってこない状態でした。

次の日はただ事ではない雰囲気が大学中に充満していました。泣いている子、怒っている子、焦っている子、冷静な子、超普通な子。残りの学期をどう進めて行くのか説明している教授陣も不安そうでした。
そんな中、トランプが緊急事態宣言を出し、さらにみんなは混乱状態に。
スーパーではアルコール消毒グッズと日持ちする食料が消えていきました。

次々に寮を出て行く友達、急いで自分の国に帰る留学生。周りの人が次々に去っていき、怖くなったのを覚えています。
「確実に卒業したい」
「大学院進学が決まっているから」
とアメリカに残る決断をした留学生もたくさんいました。

結局私は日本へ帰ることを選択しました。これからアメリカの状態はどんどん悪くなるだろうし、大学卒業よりも命と健康が大事。なにより家族がいて言葉が完璧に通じる自分の国へ帰って安心したいという気持ちでした。
決断後は友達にダンボールを分けてもらい、4年分の荷物のうち必要なものだけを白目剥きながらダッシュで詰めこんで、飛行機のチケットと日本到着後2週間自粛するためのホテルを予約しました。

大学長からのメールが来てから5日後、私は日本行きの飛行機に乗っていました。怒涛の5日間でした。
飛行機の中にはこれからスキューバイダビングでもするのか、というくらいに頭からつま先まで完全に防護している人もちらほら。
飛行機に乗っている時、自分のアメリカ生活が終わったことをまだあまり実感できていませんでした。
精神的にも肉体的にもヘトヘトのバテバテでしたが、頭の中は「日本に帰れる。よかった。そして今私は健康で、生きている。幸せだ。」と考えていました。

そんなこんなで無事に帰国した私は、2週間の自粛も終え、大学でのオンライン授業も終えました。
一段落ついたタイミングで、この夏のインターン先として見つけたのがチャリツモでした。(実は去年もチャリツモでインターンをしていたんです)

というわけで、これからひと夏の間、インターンとしてSNSなどの投稿を担当させていただきます。皆さんに楽しんで読んでもらえるよう精一杯頑張りますので、どうぞよろしくお願い致します。

画像1

この記事が参加している募集

自己紹介

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?