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ドクダミの花のひらきかた

ドクダミの花が咲き始めました。

この花にあまり注意を向けたことはなかったのですが、森の中をうろついていたときに、ドクダミの群生が目に止まりました。蕾と花が入り混じる時期。ドクダミってこんなふうに咲くんだ!とじっくり観察することができました。

ドクダミの花の開き方

蕾。
蕾。筍の皮のように、互い違いに重なっているように見えます。
1枚。
2枚。
3枚。
4枚
黄色い花穂の、下の方から順に、花が咲きます。

白い部分は、花弁ではなく苞(ほう)。
苞が一斉に開くのかと思っていましたが、みかんの皮をむくように、一枚ずつ開いていくんですね。少しずつ黄色い花穂が顔をのぞかせます。

そういえば、1枚ずつ花びらが開いていく花ってあるのでしょうか。

花が咲く仕組みは、花びらの表と裏で成長速度が違うから。蕾の内側に面しているほうが外側よりはやく成長することで、花は開きます。

では葉はどうなのでしょうか。
葉はふつう咲かないからなあ。
ドクダミの葉は互い違いに生える(互生)し、蕾も互い違いに重なっているように見えました。だから葉が変化した苞も外側から1枚ずつひらくのかな。そんなふうに考えたりしています(未解決)。

八重咲き

さて、我が家の庭には八重咲きのドクダミがあります。
昨年の今頃、ご近所さんの家の前に咲いていたのを見かけて
「珍しいですね」
と声をかけたら
「あげるわよー」
とその場で土をざくざく掘って株分けしてくださいました。
あまりの力業に大丈夫か?と心配しましたが、さすがドクダミの生命力、我が家の庭に無事に根づき、ただ今つぼみをつけています。

緑と白が混ざる不思議な苞。
苞の形も葉の面影を残します。
苞が白くなる前は、ほとんど葉と同化。

我が家の八重は日陰にあり、開花までまだ時間がかかるため、株分けしてくださったご近所さん宅の花を撮影させていただきました。

苞がかなり開き、花の形をになっています。
穂と呼ぶのがためらわれる位、小さな花穂がみえます。

八重咲きのドクダミは、放っておくと先祖返りして一重に戻ってしまうことがあるそうで、近くに一重のドクダミが生えてきたら、即抜くべし、ということらしいです。

カメレオン

話は変わりますが、先日来はまりこんでいる草堆肥づくり。発酵がはじまったら、次に大事なのは温度管理だそうです。棒温度計は必須だそうですが、近所の百均をまわって全滅、それならと、ちょうど家にいた娘を誘って園芸店に行ってみることにしました。
「園芸店にいかない?」
「行くー」
「ついでにカメレオンを撮りに行くよ」
「???」
「あ、カメレオンって植物のことだからね」
「カメレオンなんているわけないじゃん、て思っちゃったよ」
「お母さんが変なことを言うときは植物の話だって、そろそろわかってね。つきあい長いんだから」
ということで、道すがら、カメレオンの異名を持つゴシキドクダミに会ってきました。

花はまだ咲いていませんでしたが、花以上にカラフルな葉。さすがカメレオンです。

花と葉の間を行き来しているような苞、花よりカラフルな色をもつ葉。
見慣れた植物でありながら、ドクダミは不思議をたくさん持っています。

(棒温度計は結局ゲットできず。
「前はおいてたんだけど、売れないからねー」
と言われてしまいました。)

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