ディスカッションという名の喧嘩。

J と喧嘩した。

そもそも二人で７月にポルトガルで会う予定だったのに、
いつの間にか、そこに親友夫妻もジョインし、ポルトガルで合流することに。
一緒に家を借りて(Airbnb)泊まって１週間過ごそうというプランになってた。

私は話が全然違うからあまりいい気がしなかった。
状況も状況なだけに、不要不急の移動はなるべく避けたほうがいいのでは？と思ったし、どうして初対面の親友夫婦と一緒に生活しなければならないのだろう？
ナゼこのタイミングで会わなければならないのだろう？と疑問に思った。

J にとって、その親友が家族よりも大切な存在であることは知っていたけど、
私の勝手なイン○タ経由の情報収集からすると、彼の奥さんは私の苦手なタイプのような気がしてならない。
モデルのお仕事もしていたから、派手だし、「自分、大好きー！」オーラが出まくってて、イケイケ感が若い。
てか、実際に年齢も若い。
彼等は去年結婚した、新婚まだホヤホヤ夫婦。
投稿からもそのラブラブな様子は感じられるし、
久しぶりに会うJ との時間を大切にしたいのに、
目の前でラブラブぶりを見せつけられるのも嫌だなとか。
私とJ を彼女のイン○タ映え投稿に使われるのも目に見える、
勝手に先入観ばかりが先走り。
でも、大体「女の勘」って当たるからなんとも言えない、、苦笑

世界はパンデミックの真っ只中なのに、
これじゃあ、まるでコ○ナ・パーティーではないか。

これで感染して、万が一重症化したらシャレにもならない。

J に言った、
「ただでも私が移動することは私にとってリスクが大きいし、私が感染原因になるかもしれない」
そう言うとJ は、
「僕もだけど、彼等もみちゃんから感染させられても構わないって」
私は呆れた。
「私は構わなくはない。彼等に感染させられるのはご免だ。」
そうするとJ は、
「感染者数もデータを見れば下がってきてるから、どうしてそんなに大袈裟に言うの？気をつければ大丈夫だから。」

そもそも行動しなければその確率はゼロなのに、
どうしてそんなに自分の考えを押し通すんだろう？
私は悲しくなった。

「夏会うプランは放棄して、いっそのこと来週にでも日本に帰国しようかな」
そしたら、J は静かに怒った。
「何ヶ月も大使館に問い合わせたり、必要書類を作成したり、会える手段を探してきたのに、どうしてその努力をドブに捨てて、日本に僕が行けないことをわかっていながら、僕に会わずに帰国するってことが言えるの？」

確かにそれはフェアではないと反省した。
でも、親友と勝手に私の意見抜きでポルトガルのプランを進めていて、
J は親友と会う方が大事なんでしょ？って感じたし、
私と会うことが一番であって欲しいのに、そのためだけにリスクを負って移動する私へのリスペクトがない感じがして悲しかった。

J の言い分としては、
「今までの彼女をその親友に紹介したことはない。
だから、僕にとっても僕たちの関係にとっても彼に紹介するのは大事なステップなんだ。」
み「はい、それはわかった。でも、ナゼ今のタイミング？」
J 「今のタイミングがベストだと思ったから。」

実は去年の夏に彼等にパリで会うはずだったけど、
私の方で緊急な用事があったため、お預けとなった。

J と将来についても話しているからか、
結婚しているカップルが私にとってはどうしても眩しく見えてしまう。
それを伝えるとJ は、
「結婚しているか、してないかで自分のモラルが変わるのはおかしい。」
確かにそうなんだけど、そう感じてしまうんだから仕方ない。

話していくうちに、私もこの怒りや悲しみがどこから出てきているのか、
喧嘩の原因になった根っこの存在が見えてきた。
ヨーロッパでの限られた時間の中で、J と二人っきりでの時間を過ごしたかった。
たったそれだけ。
だから親友夫婦が入ってきたら邪魔されるんじゃないかと、私の心は警戒したっぽかった。
私は次の日、そのことをJ に伝えた。
そして喧嘩しちゃったことを謝った。

そしたらJ は、
「君のその想いは気付いてたし、わかってた。だからそのこと親友にも伝えた。」
（じゃあ最初からそう言ってよ！喧嘩せずに済んだじゃん！泣）

そもそも私たちの喧嘩は超冷静。
感情的にはならないけど、お互いフル武装の戦闘態勢で挑む。
青い炎のように静かで、熱い。
だからJ は喧嘩と言わず、ディスカッションと言う。
あくまで建設的な話し合いだから、言われて見ればそうなのかも。

お互い好きだし、リスペクトしているから、
決して罵倒することはない。
でも、やっぱり違う価値観を持っている個人だから、
意見の違いが生じたり、
誤解したり、
片方が不快を感じたら、
相手にちゃんと投げて提示する。
そしてちゃんと向き合う。

そこを面倒臭がって怠ると、
頻繁に擦り合わせをしていれば解決できる、ちっちゃい問題も、
いつしか大きな、大きな問題になってしまい、
修復が難しいところまで二人の溝は広がってしまう。

いつも自分の素直な感情に向き合ってる私だけど、
今回は全部言い切った後に、奥底にあった原因の感情がやっと見えた。
喧嘩はエネルギー費やすし、楽しくないから嫌だけど、
毎回気付きがあるから貴重。