ブルガリア人とヨーグルトへのこだわり
先日、ハンガリー医学部を卒業した日本人の方にお会いする機会があった。
「ハンガリーなんてマイナー国で誰も知りませんよ。」なんて言われて「いやいや、ブルガリアも...」と言いかけてやめた。明治ブルガリアヨーグルトとブルガリア出身力士のお陰で、意外と日本人の中でブルガリアという国が認知されている事にふと気づいたからだ。
多くの日本人のイメージ通り、ブルガリア人とヨーグルトの関係は長い長い歴史があり、生活にも深く根付いている。
ブルガリアのスーパーには、日本のコンビニのペットボトルコーナーの2倍くらいのスペースのヨーグルト売り場がある。
しかも、牛、羊、水牛など乳の種類が違ったり、乳脂肪分の含有量が違ったり、グラノーラなどがついていたり、ヨーグルトコーナーで小一時間悩むレベルで種類が多い!!
私がブルガリアで1番驚いたのは、乳脂肪の含有量の細かさ!
(パッケージに書いてある%が乳脂肪含有量)
0.1% 2% 2.9% 3.2%
3.6% 4.5% 6.5% 10%...
スーパーЛидлのネット広告で確認できただけでもこの種類の多さ。
乳脂肪が少ないとさっぱり酸っぱい、多いとこってりフレッシュチーズみたいって言う事くらいしか私の舌はわからなかったけど、ブルガリア人のヨーグルトに対するこだわりの強さよ。
ヨーグルトに関するあれこれはよく聞いたけれど、中でも印象的だったのが内科のP先生。
(P先生からは医療もブルガリアの事もいろいろ教わった)
『スーパーで買ったヨーグルトは本物のヨーグルトではない!』
『冷蔵庫に放置しておいて1ヶ月後も食べることができるって恐ろしくない?』
『本物のヨーグルトは添加物は一切入っていないから2、3日でダメになるのよ。』
『本物のヨーグルトを食べたければ山間部に行きなさい。』
P先生曰のヨーグルトへの熱意がすごい!
実はフレッシュな水牛のヨーグルトを食べることの出来るエタラという職人の町に行ってみたいとかねがね思っていたのだけど、つい怠惰がまさってスーパーで水牛ヨーグルトを買ってしまった私なのでした。
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