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100日後におでかけする大学院生【#4】うつの超急性期は大事という話②

こんにちは。おでかけ志願者のちゃんたです。
三日坊主の私は、4日連続で長文投稿できていることに嬉しさを隠せません。やった!

さて、みなさんはゲートキーパーという言葉をご存知でしょうか?

自殺対策におけるゲートキーパーとは、「自殺のリスクにつながるような悩みに気づき、声をかけ、話を聴き、必要な支援につなげ、見守る人」のことです。

東京都保健医療局

本当に幸運なことに、私にとってもゲートキーパーがいました。まさに命の恩人です。
今回はそのお話をしたいと思います。

どうする学会

心療内科の初診までの数日間、両親の心配をよそに、私は大学へ行くことにしました。
なぜなら、その週に学会発表があったからです。

当然ながら、学会発表をドタキャンなんて出来ません。出席か欠席(代理発表)か、なるべく早く決める必要がありました。

動悸、吐き気、震え…さまざまな症状を抑え、いざ研究室に行くと、皆とても心配そうに迎えてくれました。(派手な号泣発表会をしたので当然ですが…)

私が休養を考えていることを伝えると、皆もちろん同意してくれました。しかし、

「学会が終わってからだよね?」
「とりあえず、学会には行くよね」


私(…やっぱそうですよね!学会発表休むとかありえないことですよね!)

ポスター発表とはいえ、初めての学会。
それに、学会発表を休むなんて考え、普通はありえません。

(これは行くしかないやつだ。というか、行ける気がしてきたぞ。大丈夫、まだやれる)

スーパーゲートキーパー

一人デスクに突っ伏していると、隣研究室の親しい同性の先輩が心配して来てくれました。
状況を全て話し終えると、先輩は言いました。

「え、まさかそれで学会行かないよね?
休みなよ。ていうか、休む以外なくない?」

休むべき。私はその一言に救われました。
誇張表現ではなく、本当に命を救われたのです。
「いや、でも行かないと…」私が迷っていることを伝えると、先輩は熱弁してくれました。

「あなた今、骨折の超急性期と同じなんだよ?
骨バキバキなんだよ?ギプス固定!安静一択!」

その後も休むことの重要性をひたすら説かれ、先生に送るメールの文面まで考えてもらい、あれよあれよと大学からのお見送りまでしてもらいました。

休むのは罪か

そのあと結果的に、先生にも無事許諾を得ることができ、代理発表という形で私は欠席することができました。
(学会期間中は罪悪感から生きた心地が全くしませんでしたが…)

それでも、私はあのとき休んで良かったと断言することができます。あのまま身体も心もボロボロのまま無理に参加していれば、二度と元には戻れなかった気がするからです。

今考えると、休むという言葉にも少し違和感があります。なぜなら、私にとってあの日々は間違いなく休養ではなく闘病だったからです。闘病と考えれば、休むのは罪ではありませんよね?ね?

さいごに

うつになってから、ここまで生きてこれたのは、間違いなく立ち止まることの必要性を説いてくれたゲートキーパーのおかげです。

今は、自分で自分のゲートキーパーになれたら…と思っていますが、なかなか難しいですね。
それでも、いつか誰かのゲートキーパーになれるなら、もう少し生きてみてもいいかな、と思ったりしています。

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