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【ドラマの感想#4】全裸監督

少し前に話題になった作品でちょっと気になっていた。ちょっとタイミング逃した感じだけど、せっかくNetflixに入った事だし見てみる事にした。アダルトビデオ界の巨匠である村西とおるの実話を元にした作品で、遠慮無しにAVの演出が出てくるので当然成人指定のドラマになっている。正直シナリオだけならVシネマみたいな感じだけど役者が凄い。山田孝之に満島真之介、柄本時生といった、今、人気実力のある役者さんから、吉田鋼太郎、國村隼、リリーフランキー、石橋凌といったベテラン役者まで、誰一人取っても主演でドラマが取れるぐらい。内容でも役者でも、テレビ局では絶対作れない作品だ。

Netflixは金のかけ方が違うとは聞いていたけど、それを見せつけられる作品だった。役者だけでなくセットも相当なものだ。時代設定が1980年代なんだけども歌舞伎町の再現が半端ない。テレビドラマで時々見かける明らかなセット感は無く、CGでやっているのかと思ったら、巨大セットで歌舞伎町を一から作り出したらしい。小道具一つ一つにまでこだわっているので、そういうセットに注目しても面白い。

そんな豪華さに圧倒される作品だけども、一通り見終わって改めて考えてみると、それほど絶賛する内容だろうかという気分がする。過激なことを豪華な役者陣で全力でやり切っただけで、脚本はやっぱりVシネマじゃないかな。Vシネマの方がテレビドラマより下だと言いたいわけじゃなく、客層に合った作品になっているという事だ。

村西とおる自体、女性はほとんど知らないだろうし、男だってウンチク好きな人でない限り、このドラマの人気で知った人がほとんどじゃないかな。言ってみればそういう通好みに作られた内容だなと思う。ただ、私は結構そういう風俗文化的な話が好きなので、結構楽しめる部分もあった。当時のAV業界がどういうものだったか、ビデオの流通がどのように行われていたかなんていうのは、ある意味よく映像化出来たなと思う。

そんなわけで私の評価は、思いっきり金かけて豪華俳優を使って撮ったVシネマ。Netflixに入っている人なら、こっそり見てみるのはいいかもしれないけど、あえてこのためにお金を払う価値があるかと言うと人によると思う。それにしてもNetflixで世界配信されているので、多くの外国人の目に触れる作品なんだと思うけど、この特殊な文化が外国の人に理解できるかなという点には凄く興味がある。ぜひ外国の人の感想を聞いてみたい。

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