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東日本大震災から9年。岩手県釜石市鵜住居に行ったお話。うのすまい・トモス編

前回の記事の続きです。

うのすまい・トモスに行く 

スタジアムと宝来館を見たのち、JR鵜住居駅に併設されている「うのすまい・トモス」を訪れました。

うのすまい・トモス入口の案内板。

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いのちをつなぐ未来館

今回の目的は、②のいのちをつなぐ未来館。入ってみると、一見こじんまりとしているが、奥行きが結構あり、意外と広い。また木材を使った温かみのある展示館となっていた。

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訪問時の企画展は「在校生の皆さんに伝えたいこと」。鵜住居小学校の生徒が6年間防災と向き合った集大成だった。

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ここからは館内のパネル展示をいくつかお見せします。

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「思い出の品」震災写真

展示館を回っていると、中心部にあるパソコンに目が行きました。
その展示は20分以上じっくり見てしまいました。
少し説明も付けて動画にしてみました。

思い出の品の前でスライドショーを見ること30分。
この写真に写っている方々全員が犠牲となったのだろうか。
そう思うと、写真の前から離れられなくなった。

バルトが言うように、写真は「かつてそこにあったもの」を記録する。
しかし写真という記録技術は、「かつてそこにあったもの」をきれいな思い出として保存するだけではない。
かつてそこにあったものを現前させ、様々な問いを突き付けてくる。
そして、われわれもまた、この写真にむかって問い続ける。

東日本大震災について、知識人ぶった大上段の空虚な言説を振りまく前に、
写真の前に座り、後景、人の顔や風貌からその人の来歴と9年前のあの日を想像することは、
自分にとって大事なスタートラインとなった気がする。

震災から9年。犠牲となった方々への哀悼の意を表明し黙とう。
そして、復興のシンボルだけが映し出されることでその存在が潜在化されている多くの被害者の方々に対しての何とも言えない気持ちをブログに綴る。

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