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Instagramが美術館に変身?作品画像を集めて自分だけのバーチャル美術館をつくってみませんか?

家で過ごす時間が長くなりました。みなさんご自宅でどんなふうにお過ごしでしょうか。私はこの1年でNetflixでアニメや映画を観る時間が圧倒的に長くなりました。状況が落ち着いていたら、他県の美術館や博物館へたくさんでかけたかったのですが。

こんにちは、和樂webのディレクター鳩です。和樂webでは、コロナ禍の状況においてもアートを身近に楽しんでほしいという願いから、アートにまつわるさまざまなプロジェクトを展開しています。

今回のnoteは、そのひとつ、バーチャル上での美術館づくりを提案する企画「だれでもミュージアム」を紹介します!

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だれでもミュージアムってなんだ?

一言でいうと「パブリックドメイン(※)の作品画像を使ってバーチャル上に自分だけの美術館をつくろう!」という和樂webからの提案です。
※美術作品に関してだけ、ざっくりというと「作者が持つ著作権から自由になった状態」のこと。詳しくは以下のnoteで。

2020年、世界中で新型コロナウイルスが流行して、私たちは以前のように自由に旅行して美術館や博物館を訪れることが難しくなってしまいました。さまざまな美術館が展開するバーチャルミュージアムを見ていた和樂web編集長セバスチャン高木は、ふとこんなことを思いたのです。

「わしもバーチャル上なら自分の個人美術館持てるんじゃね?」と。

世界中の美術館が所蔵するパブリックドメインの作品画像を利用すれば、実際の美術館の展示をバーチャル上で見せるバーチャル美術館ではなくて、自分だけの個人美術館をバーチャル上に作るという、違った意味でのバーチャル美術館ができるんじゃない?ほんの一握りの人にしか実現できなかった個人美術館を作ることが誰にでもできるんじゃない?

これってアートの民主化運動じゃん!なんて思ってしまったのです。

和樂web編集長 セバスチャン高木 (以下のnoteより引用)

▼だれでもミュージアムにかける編集長の熱い思いはこちらのnoteで!

具体的な最近の取り組みを紹介!

そんなわけで2020年夏からスタートしている「だれでもミュージアム」プロジェクト。

当初は「スマホアプリをつくって、楽しみかたを提案したい!」なんて考えていましたが、いきなりアプリで楽しんでもらうのはハードルが高いですし、取り組み自体の認知を広めなくてはならないという課題も。
現在は、和樂webのさまざまなプラットフォーム上で展開しています。

具体的にどこでどんなふうに「だれでもミュージアム」を展開しているかというと、以下の3つです。

Webメディアの記事が美術館に!

和樂webのWebメディア では、記事ページをつかって美術館をつくっています。現在記事をつくっているのは、編集部スタッフ複数名です。

それぞれ好きなテーマでキュレーションしているのですが、例えば、かわいい女の子の浮世絵を集めた美術館だったり.......

ちょっと下ネタ?な浮世絵を集めた美術館だったり......

浮世絵のような平面作品以外にも、刀装具を集めた美術館だったり。

画像は主にメトロポリタン美術館やシカゴ美術館のパブリックドメインの作品、国立国会図書館のデジタルアーカイブの中から選んでいます。

画像を探す作業も楽しくて、ついつい仕事を忘れて眺めてしまうことも。

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▼だれでもミュージアムの美術館記事はこちらにまとまっています。

Instagramのアカウント全体が美術館に!

だれでもミュージアムで、鳩がいちばん推したい活動ベースがInstagram。スタッフきむらさんが担当しているInstagram公式アカウント(@anyonemuseum)が、ものすご〜くハイレベルなんです!  

例えば、下のキャプチャにご注目を。枠の色が同じ作品は、別の日の投稿ですが、同じテーマでキュレーションされた作品です。数日にわたって、ひとつの展覧会を形成しているのがユニークです!

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さらに! 各展示の最後には物販の案内も。上のキャプチャでいうと中列右のフーディの画像が、パブリックドメインの作品を使ったオリジナルアイテムです。

きむらさんのナイスセンス全開のアイテムは、画像をアップするだけでグッズがつくれるサービスSUZURIで制作しています。

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Webメディアが1記事ごとに展覧会を開くような構成だったのに対し、Instagramは複数の投稿とコンテンツを融合して「だれでもミュージアム」を展開しています。

リアルな美術館を歩くように、ゆっくりと展示を見てまわって頂けたら嬉しいです。

▼Instagram公式アカウント(@anyonemuseum)

TikTokのショートムービーが美術館に!

最近どこでもなんでもTikTokTikTok言っているのですが、やっぱりここでもTikTokです。

最後に紹介するのはTikTok上で展開している「だれでもミュージアム」。

TikTokの和樂web公式アカウントでは、毎回基本的に浮世絵を使った動画を配信していますが、実は1本1本の動画が、美術館になっているのです!

例えば、こちらは私、鳩がつくった動画。「クールな武将」をテーマに月岡芳年をはじめとする絵師たちの描いた武将の作品を集めてみました。

続いてこちらはスタッフとま子さんの動画。芳年の連作をテーマにクイズの要素もいれていますね。思わず最後まで見ちゃいます。

@warakuweb

「ねむたそう」「いたそう」などタイトルはすべて「〇〇そう」。美女に注目してタイトルを当ててみよう!#tiktok教室 #ためになるtiktok #だれでもミュージアム #歴史 #浮世絵 #美人が好きなのね

♬ ラムのラブソング - RöE-ロイ-

TikTokは記事やInstagramよりも、1つの動画にいれられる画像の数が多いので、美術館を構成するにはぴったりのメディアなです。

制作のハードルは高いかもしれませんが、いつかTikTok上にいろんな人のだれでもミュージアム動画があふれることを夢見ています!

自分だけの美術館のつくりかた

ご紹介したInstagram、TikTokのほかTwitterやFacebookも大歓迎。SNSを使って、自由なアイデアで自分だけの美術館をつくってみませんか?



とはいっても、どこでどうやって作品画像を探すのか、何を投稿したらよいのか......ハードルが高いですよね。

そこで、画像の探しかたから美術館のつくりかたまで、詳しい解説をご用意しました。ここまで読んで、試しに投稿しようかな〜なんて考えてくださった方はご一読を。

和樂web編集部はもちろん、オーディエンスのみなさん、アートを愛するみなさんと一緒になって「だれでもミュージアム」を盛り上げてまいりたいと思います。

ぜひぜひSNSのハッシュタグ「 #だれでもミュージアム 」で自分だけの美術館を投稿してみてください!





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