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スティーブ・ジョブる日記①その商品では人生を飾ることはできても変えることはできない

時は来た!ジョブるの第一歩は黒ニットから

みなさん、こんにちは。最近黒いニットばかり着ていたら「セバスチャン(私のことです)、ジョブってるね」(※「ジョブる」とはアップルの創始者スティーブ・ジョブズのマネをすること=スティーブ・ジョブズぶるの略語です)と言われ悦に入っている和樂web編集長、セバスチャン高木です。

実はこの黒ニット、いつか「ジョブる」時が来るのに備えて、ユニクロで買いだめしておいたルメールデザインのものなんです。数年前、「うわっルメールなのに安っ!」と酔っ払いながらポチッとしておいたので、何事につけ形から入る私としてはほっと一安心しているところです。

しかし、このスティーブ・ジョブズスタイルはすごいですね。私、今日、黒ニット、ジーンズ、スニーカーとアーティスト写真を撮影するために「フルジョブるコーディネート」をしてきたのですが、もう、言うこと言うことすべてが名言っぽくなってしまうんです。何しろ「すべてのルーティーンは惰性になる」「その商品では人生を飾ることはできるが変えることはできない」なんて、さらっと言い放ってしまうんです。もう自分の口がジョブズになったみたい!隣の席に座っているスタッフのトマ子なんて、「セバスチャン、なんか今日言うことが違う」なんてほほを染めてポーッとしてますし、正面の鉄の女サッチーは「メモしていいですか?その言葉」なんてノートを取り出しています。ホント、「馬子にも衣装」とはよく言ったものですね。

黒ニットに込められた物語

「スティーブ・ジョブる」の第一歩とも言える黒タートルですが、そこには深いい物語が潜んでいるのをご存じでしょうか。

ソニーの製品をこよなく愛していたジョブズは、しばしばソニーの工場を訪れました。そこでジョブズが眼にしたのは働く人々が皆同じ作業服を着ている光景でした。不思議に思ったジョブズがそのことを尋ねたところ、当時ソニーの会長であった盛田昭夫氏は、「戦後ものがなかった日本では工場で働く人々に会社が服を支給していた。それが徐々に社員と会社を結びつける象徴的存在になっていったんだ」みたいなことを答えたのだとか。しかもジョブズが感銘を受けたプロダクトを次々と世に送り出していたソニーは、作業服のデザインと機能にも尋常ではないこだわりを持ち、三宅一生氏に作業服のデザインを一任していたそうです。

「こ、こ、これだ!」きっとジョブズはひらめいちゃったんでしょうね。アップルにもこのシステムを導入しようとしたジョブズはイッセイ・ミヤケに作業服のデザインを依頼し、社員にプレゼンしました。ところが案の定というか、なんちゅうか本中華、すべての社員からブーイングの嵐、総スカンをくらってお蔵入りしてしまったそうです。あのプレゼンの鬼であるスティーブ・ジョブズのプレゼン力をもってしても制服化を進められないとは、アメリカ人の服装自由主義ハンパないですね。

そんなことがあって三宅一生氏と知己を得たジョブズは自分が着る服のデザインを依頼。それがあの伝説的黒ニットになったのだとか。そして、ジョブズもスケールがでかければ三宅一生氏もスケールがでかい!あの黒ニットがジョブズの元に100着も送られてきたのだとか。うん、これなら私でも、もう黒ニットしか着用しません

ボーダーから黒ニットへ宗旨替え

兎にも角にも「世界でセントジェームスが似合う三人の男を挙げるとすればピカソかジャンポール・ゴルチェかセバスチャン高木だ」と30年に渡って豪語してきた私ですが、このたび宗旨替えをすることに。だってボーダーを毎日着てると、ボーダーをよく着てくる和樂ウェブディレクターの鳩さんとやたらかぶって、なんか意識高い系のカップルみたいなんですもん。

▼私(ボーダー着用時)

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▼鳩さん(ボーダー少し隠してます)

鳩さん

そして!黒ニットを着用するとなればアーティスト写真も今後必要となってくるでしょう。ということで、早速ジョブズ風アー写の撮影に臨むことにしました。場所は和樂web編集部カイロ支局です。まず最初の一枚はこちら。

お願い:ここからは私の顔写真が並びます。ご不快に思われる方は適当に読むのをやめてください。

ぐっじょぶ

インスタで「今日のカンファレンスはエジプトで行いました。」なんて説明を書きたくなってしまいますが、なんか、予想してたのとちがーうううう!!!まあ、バックがピラミッドなのは置いておいて何が違うんだろう?「うーん」と悩む私にスタッフの鉄の女サッチーがひと言「セバスチャン、指がグッジョブ!」になってますよ。

わ、これはまさにアゴグッジョブ。画像検索で確認してみたところ、有名なジョブズの写真はグッジョブではなく、たたんだ人差し指の第二関節を立て親指の腹に密着。そのままツメを少しアゴにつけるというものだったのです。その修正を施したジョブり写真がこちら。

指を調整

お、だいぶ近づいてきましたよ。しかしながら、何かが、何かが違う。ですが、これはもう私のポージングの問題ではなくカメラのアングルの問題のような気がします。そこで撮影を担当した鳩さんと相談した結果、「ちょっと上から撮った方がよりジョブりそうですね」ということで、カメラのアングルを調整。さらにはモノクロに加工してみました。

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はい、できました。セバスチャン高木のスティーブ・ジョブズへの道第一歩、アーティスト写真撮影終了です。

なんてことをわいわいやっていたら今日は自宅作業の何事につけてちょっとずれている平安暴走戦士chiakiが乱入。スティーブ・ジョブズの自伝風加工写真を送ってきやがりました。これがsebastianはsevastianになってるわ、編集長がWaraku web Chiefになってるわ、仕事が荒い!

そんなchiakiにジョブズの名言を送ります。

「自身がクオリティの判断基準となれ。中には高い質を求められる環境に慣れていないものもいる。」

”Be a yardstick of quality. Some people aren’t used to an environment where excellence is expected.”

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第二回 「禅とジョブズとamazonと」に続く

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