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6月 梅雨 新月

今夜のこちらは、とっても涼しい。
お外に出ると寒くって、無意識にわたしの腕を抱きしめていた。

彼は怒っていた

わたしは死んでしまった時、
彼に、
私はいなくなってしまいたい。この思いをぶつけた
何からいなくなりたいのか、何から消えたいのか、向き合ってくれていた彼

気付いたら、彼を、わたしの手で、わたしの言葉で、
殴ってしまっていた

わかろうとしくれていたのに、受け止めようとしてくれていたのに、
わたしは壁を作り、抱きしめてくれようとしてくれている彼を、殴った
そして、彼の愛を、自分への暴力のパワーに変換していた。

一昨日
美しいものを見たの
存在自体が丸裸で、美しい女性。彼女は36歳だった。
彼女の36年の展示会を見に行ったの。
36歳を生きている彼女は、もしかしてわたしの理想。って感じた。

「生」と「死」って言葉を胸にピン留めして展示を回った
わたしの人生はまだまだ長いことに気づいた。
絶望した
20歳を生きている今、
わたしは後何十年、うねり、波打ち、満ち引き、生き続けなければ、ならないのか。
もうじゅうぶんだ。もう、じゅうぶんだ。思ってしまった。

ぱたん、と
解放、とかそんな美しい感情ではなく
終了。を望んでしまった。

恐怖なのかな、
とても、求めたくなって、求めた。
たくさん電話をかけた
9回目に出てくれた。14分だけ話して、わたしが切った。
疲れているような声色だった
呆れられたのかな、聞いてないからわからないけれど。
きっとそんな声がした
疲れた、呆れた。そんなこといついったの?って言われそう。

夜は眠った。朝は起きてしまった。

朝電話がかかってきた。
あなたにはわからない。って言っちゃった。
わからない、から、わかろうとしたい。って言ってくれた。
うるさい。とおもった。
あなたはいつもわたしの、上にいる。
前に進んでいる人にしか輝きを感じない
止まってしまって、ぐずぐずしているわたしなんて嫌いでしょう。
だから、わたしは、自分を愛する。自分を愛する方法を探す。

どこから出てきたのかわからない言葉達
わたしのここで製造された言葉達
殴った。彼を殴った。
わたしは彼を殴った。

彼は、憤った。怒りたいと言った。
怒らせてしまった。
受け入れられなかった。
彼の愛を、自分への暴力のパワーに変換していた。
そして彼を、殴った。

もう出られない。初めて、怖くなった。すごい怖かった。

わたしは生きていたから
眠った。朝の8時から夜の17時までねた。
起きたら、わたしは生きていた。

昨夜のわたしは、死んでいた。
今日のわたしは、生きていた。

深呼吸をして、ご飯を食べて、傷を確認した。
痛かった。ちゃんと傷ついていた。痛い。

反省をした。未来を、見た。今を、見た。

わたしは生きたい
愛を、愛のまま受け止め、包み包み込まれながら
生きていたい。
ずっとずうっと、うねり、波打ち、満ち引き、生き続け、たい。

彼に手紙を書いた。
殴ってしまってごめんなさい。
彼はわたしを許してくれるだろうか。
怒っているのかな、失望しているのかな。
いつそう言った?って言われてしまいそう。ないことをあるように考えるの。やめよう。
自分で自分に暴力を振るのは、やめよう。
できるかな。できるように、なりたいな、
もう彼に傷を、つけたくないな

今夜は新月。
死んでしまった自分を受け止め
新しく生まれ変わろうとしている自分を、愛そう。

生きたいのに。
死にたい時は死んでしまえばいい。
でもきっとわたしは、後何年
何度も死んで生き返るだろうな

わたしは、はたち

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