結婚

付き合い始めてしばらくし
お互いに結婚に向けて同じ気持ちだと分かりました。

当時、無職だった彼とは間もなく同棲。

彼はキャリアアップのため
資格を取得すべく１年間学校に通うことになりました。
彼「俺、全然貯金無くてゴメン。 あれば使ってしまうタイプだから、家計管理は任せたい」

確かに、通帳をみると残高ほぼゼロ。
退職金も、後輩や今までお世話になった人達への付き合いで消えてしまったとのこと。

私自身、旅行や大好きな服、靴、飲み会などなど
貯めたお金は、すぐ使ってしまう浪費家タイプだったので
２人して、いい年して情けないけど、
全然貯金無し。

まぁでも、就職までの間は彼の失業手当も出るし
財布は握らせてくれる。

私も仕事してるし
生活する上での収入面の不安はありませんでした。

ただ

ウエディングドレス着てみたくって。

親へも感謝の気持ちを伝えたい。

お金無いの分かってたけど 勇気を出して彼に言いました。

「こじんまりでも良いから、結婚式したい」

彼は即答で OK してくれました。

結婚式のためにお金は必要！
でも、お互いに親に援助してもらう選択肢はありませんでした。

ただ私もお金のやりくりは上手ではなく
使ってしまうタイプ。

これを機に貯金体質に変えなくっちゃ！ と
節約情報をマメにチェック。
自炊も頑張って、
気持ちはもう主婦！

そして、結婚式への貯金も何とか達成。

小さなレストランでの結婚式を計画してからは準備に大忙し！！

そんな中でも彼は学校が休みの日には図書館に通って勉強したり
放課後も学校に残って勉強したり
１LDK の部屋は、いつも荒れていたけど
充実した日々でした。

大切な人しか呼ばないと決めた小さな結婚式は
お世話になった皆に
美味しいものを食べて欲しくて
楽しい時間を過ごしてもらいたくて

手作りのメッセージカード
友達の写真をたくさん使った手作りのムービー
BGM もこだわって選んで
一生懸命準備しました。

当日は笑いあり、涙ありで。

お花なんかにお金はかけられなかったけど

ウエディングドレスも一番安い中から選んだけど

アットホームなその結婚式は
「今まで行った結婚式で一番良かった」 と言ってくれる人もいて
皆が笑顔でいてくれて

生まれて初めて
「お母さん、育ててくれてありがとう」
って言えて

最高の一日になりました。

後日彼は試験に無事に合格。

就職先もスムーズに決まり入籍。

当時私は３０歳。
独身時代もそれなりに安定して過ごせたし丁度いいタイミング！

このまま妊娠できれば、嫌な職場ともおさらば出来る！！
そんな気持ちでした。 

今思えば、ハッピーオーラ全開だったと思う。

だけど、そんなハッピーな日々は長く続かないのです。