読書メモ【華竜の宮】20230627
上田早夕里さんのSF小説。
地殻変動の影響で地表の大部分が海に沈んだ後の地球での話。
変化を受け入れ海に生きる人々。わずかな陸にとどまり守りぬこうとする人々。2者をつなげようとする人々。3人の主人公の視点で物語は進んでいきます。
壮大で現実のように救いがなく無情なストーリー展開と、その中だからこそ切々と美しい海上で生きる人々の暮らしに引き込まれます。
「華竜の宮」とは?人はどこまでして存続を目指すべきなのか?と読んでいて考え込んでしまいました。
人がどこまで変質しても人といえるのか?は汎用人工知能が開発されつつある今だからこそ、改めて考えるべき大きな論点になるのではないかあと思います。
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