みんなの力で__パパの育休_を変えよう___3_

「ママリ」が初めてパパに向き合ってみようと思った理由

「ママリ」というプレママ・ママ向けサイト・アプリの編集長をしながら、「変えよう、ママリと」という活動の担当をしている湯浅です。ママリは、今年で5周年を迎えたサービスなのですが、そこそこ大きな声で自慢できることが3つあります。

1つ目は、妊娠中の3人に1人がアプリに登録してくれているという圧倒的なサービスの規模感。2つ目は、ユーザーのことを心底心配する仲間たちが会社に揃っているということ。そして3つ目は、ママリを使ってくれているユーザーが、僕らと同じくらいママリのことを好きでいてくれているということ。

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そんな環境下でプレママ・ママの日常に向き合ってきた結果、わかった大切なことがひとつあります。それは、昨日投稿された1人のママの不安を、今日別のママが投稿している…という現実です。

その発見は、ママリがその時々のママたちに「寄り添う」ことは得意でも、「ママ」という集合体の根本的な課題解決には向き合えていないという事実でした。

そこで、ママを取り巻く環境を変えたいという想いから、「変えよう、ママリと」という活動をはじめました。

男性の育休取得率とママリ

みんなの力で 「パパの育休」を変えよう! (8)

ママを取り巻く環境に変化を求めるなら、ママに最も親しいパパから着手すべき。

パパは、ママの最大の味方であるはずで、ママと同じように赤ちゃんを愛しているはずだから…。

そんなパパが産後のママと赤ちゃんに向き合う時間を作れるのが「育休」です。

国が掲げた2020年度の目標である男性の育児休業取得率の13%はまだまだ遠く、2018年度の実績は6.16%に留まりました。それでも、2%以下だった2012年度からは、大幅に改善されています。

国にとっても、パパの育休取得率を上げることは大切なことなのです。

そして小泉進次郎大臣の一連の育休に関する言動は、パパの育休取得に関する報道に熱量を加えました。その影響は、公務員の育休や、男性育休の義務化に関する議論に拍車をかけ、パパの育休取得率を上げるためのエネルギーになりつつあります。

そんな中、ママリにはいくつかの興味深い投稿がありました…。パパの育休に対し、ママたちは手放しで歓迎しているわけではなかったのです。

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そこで、ママリのユーザーを対象としたアンケートを実施してみました。その結果、育休中の3人に1人のパパは、家事・育児に費やす時間が1日あたり2時間以下という結果に。

そして、家事・育児時間が1日2時間以下の場合のママの納得度は、育休を取っていないパパを下回ることもわかりました。

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パパの育休の義務化などを通じ、このままの状態で育休を取得するパパが増えてしまうと、結果的に負荷が増えたと感じるママも増えてしまうのではないでしょうか。

全国10万人の妊婦さんに「パパの育休冊子」を届けたい

そこで考えたのが、出産前の夫婦がワークシートを囲んで産後の育児について話し合える「パパの育休冊子」を全国の妊婦さんに届けるというプロジェクト。

パパたちは、悪気があって家事・育児をしていないわけではなく、何をどのタイミングで、どう行うのか…がわからないのだと思うんです。

もし出産前に、パパとママが少しだけでも産後の家事・育児に対する向き合い方について話すことができたら、パパの育休をより家族にとって効果的なものにできると思うのです。そんなきっかけになる冊子を作りたいのです。

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届けるのは、妊婦さんとの接点を強くもつ全国の自治体で、配布数は妊婦さんの約10人に1人に届く10万部!

新たに赤ちゃんが生まれる家庭の1割に冊子が届けば、社会に大きなうねりを作れるのではないか、そんなことを考えています。

クラウドファンディングで実現したい

そして、この冊子を作るため、11月21日にクラウドファンディングを開始しました!目標金額は、主に制作費に使わせていただく400万円。目標金額を達成しないと実現されない All-or-Nothing 方式をとっているので、ぜひみなさま、ご支援ください。そして、SNSなどでシェアしてください。

今後の活動報告は、クラウドファンディングページおよび「変えよう、ママリと」のLPでアップデートさせていただきます。