「緑色の髪の少年」
戦争孤児となったピーター。
両親が亡くなったと知った翌る日、一夜にして髪の色が緑色に変わってしまう。
町の人々は、ピーターの変化に態度を変えてしまいます。
そんなな中で、少年を引き取ったおじいちゃんと学校の先生は温かく彼を守ろうとします。
なぜ髪の色が変わってしまったのか、そして色の違う鳥が仲間外れにされてしまうように疎外されてゆく少年の姿を通して考えさせられること。
戦争がもたらした悲劇と、戦争をもたらす人間の有り様が描かれているように思えます。
劇中で何度も流れる「Nature Boy」
私の好きな曲の一つで、ウォークマンにはナット・キング・コールが歌唱しているものが入っています。
作曲したエデン・アーベは、コールのマネージャーにぼろぼろの「Nature Boy」の譜面を渡したそうです。
初めは相手にされなかったものの、コールが曲を気に入りコンサートで披露すると、たちまち人気になったんだとか。
アーベは、大文字で表記するべきはGod(神)とInfinity(無限大)だけであるべきだとし、自らの名前を小文字のみでeden ahbezと表記することに拘ったそうです。
劇中、少年は周りから白い目で見られても、髪を染めることも剃り上げることもしないと拘ります。髪の色を元に戻す事が重要でそれ以外の手段はいらないと。
頑固とも取られかねないものを、拘りとして評価されるために必要な要素ってなんなんだろう。
監督 ジョゼフ・ロージー
制作国 アメリカ
日本公開年 1950年
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?