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奈良一年生

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2021年12月に奈良に移住しました。 奈良での日々のつれづれ、備忘録などをぼちぼちと綴りたいと思います。
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二月堂お水取り -- 若狭から奈良へ

二月堂お水取り -- 若狭から奈良へ

母は若狭のとある神社の娘でした。
神社の御祭神は鸕鷀草葺不合尊(ウガヤフキアエズノミコト)。母神の豊玉姫命(トヨタマヒメノミコト)がお産の時に産屋の屋根を鵜の羽で葺こうとしていたら、完成する途中で出産してしまったことからその珍妙な名前が付けられたそうで、彼はのちに神武天皇の父親となります。

鸕鷀草葺不合尊のご両親にあたる神様(豊玉姫命と彦火火出見尊)をお祀りするのが同じく若狭の小浜にある若狭

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あっと言う間に、奈良暮らしが始まって二ヶ月が過ぎた。
有難いことに住処はあるものの、
仕事も含め、今後どうやって暮らしてゆくか、何の見通しも立たぬまま。
焦らず、じっくりとは思ってはいるけど、不安もよぎる...
不安だからと思考停止せず、自分とじっくり向き合う努力をせねば。

奈良暮らし徒然 -6

節分は元興寺さんへ行きました。拝観料を払うと福豆がいただけました。
節分法要や、それに続く護摩祈祷なども見学できました。奈良に来て、山伏さんを目の当たりにする機会が増えました。パキスタンにおけるSufiのババさん的な存在。法螺持ってるところも似てますね。

奈良暮らし徒然 -5

これまで13年続いているという奈良のライトアップイベント「なら瑠璃絵」に行ってきました。コロナ禍のため規模が縮小され、花火大会やマーケットなどのイベントは中止されたようですが、興福寺や東大寺の特別夜間法要など奈良ならではのタイアップ企画が嬉しかったです。

奈良暮らし徒然 -4

奈良でいいなぁと思うことの一つは、カメラをぶら下げて歩いていても不自然でないということ。逆に周りの皆さんの重装備を拝見し、自分もバズーカ砲みたいな望遠レンズが欲しいなーなどと思ったり。

平城京跡に近い古墳の外濠で白鳥を見かけましたよ。

奈良暮らし徒然 -3

奈良に住み始めてほぼ毎日、奈良漬が食卓に上がっている。
元々嫌いじゃないが、しょっちゅう食べるものではなかった。
それが今では、奈良漬がないと何か物足りないと思う位に。
大姐御直伝、レンチンしたクリームチーズと刻んだ奈良漬を混ぜ、パンに塗るのも👍

奈良暮らし徒然 -2

味噌煮込みうどんの国で生まれた私には、
奈良のおうどんはどうも薄味でお上品すぎる。
外食では、おうどんは選択肢から外そう。
奈良に来て残念...って思ったのは今のところそれぐらいかしら。

奈良暮らし徒然 -1

奈良の前はパキスタンに居た。毎日五回聞こえるイスラム礼拝の時を告げるアザーン... 奈良ではお寺の鐘や天理教会の太鼓の音に変わった。そうそう、クリスマスミサに行きたくてGoogleマップで「教会」を検索したら、キリスト教より天理教の教会の方が俄然多かった。

備忘録:般若寺の茶

備忘録:般若寺の茶

奈良の般若寺にまつわる茶のこと。
境内にある解説(2020/9/4 般若寺住職誌「般若寺茶について」)より。

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日本のお茶は奈良時代、あるいは平安時代に原産地中国から遣唐使によってもたらされたと言われ、最澄・空海が元祖とも伝わります。当時は薬の一種と考えられていたようで、お茶を飲めるのはごく一部の階層に限られていたようです。

鎌倉時代に入って禅僧栄西が再導入し

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