#親友
【短編小説】望み行き有人タクシー【所要時間:5分】
12時10分。間に合うはず。
スマホを片手に、遠くに小さく見える空のタクシーに向けて手を振る。
仕事はまだ少し残っているが、午前中特有の集中力のおかげで、移動中にノートパソコンを少し触れば終えてしまえるほどには片付いていた。ドレスはタクシーの中で着替えればいい。ここ十年でタクシーの無人運転化が進んでくれて本当に助かった。化粧も車内で直してしまおう。
私はこれから、親友の結婚式に向かう。一年間既読
12時10分。間に合うはず。
スマホを片手に、遠くに小さく見える空のタクシーに向けて手を振る。
仕事はまだ少し残っているが、午前中特有の集中力のおかげで、移動中にノートパソコンを少し触れば終えてしまえるほどには片付いていた。ドレスはタクシーの中で着替えればいい。ここ十年でタクシーの無人運転化が進んでくれて本当に助かった。化粧も車内で直してしまおう。
私はこれから、親友の結婚式に向かう。一年間既読