何年経っても思い出してしまいそうな、そんな旅だった

大人っておもしろいなー。

下は25歳から上は45歳。プラス1歳の子どもと3歳の犬。総勢16人。1泊2日箱根旅。

つながりはゴールデン街のとあるbar。

いい大人たちがこの日のためにオーダーしたお揃いのTシャツを着てわちゃわちゃと新宿駅に集合し、ロマンスカーでいざ箱根へ。


修学旅行のようで

青春っぽさもあり

とくに夜の花火は永遠みたいだった。

線香花火のたっぷりふくらんだ火の玉が落ちるまでの数秒。きっと忘れないと思う。

朝まで続いた宴会は、親戚の集まりみたいで、実家より実家みたいだった。


そうそう。すっかり忘れていたけれど今回の企画は、

この夏東京を離れるという、上の彼の送別を名目とした旅だった。

みんなそんなことそっちのけで楽しんでいたけれど、それがきっと彼の魅力でもあり素敵なところ。

彼は年齢でいうとわたしの10くらい先輩で、加えてお堅い仕事をされているようなのだけど、なにせいつもヘラヘラしている。頼りなく子どもで、ちっちぇーなと思うことも多々。

だけどなんだろ、どこか安心するところがある。

30という歳を越えて最近思うのは、大人の現実味が増してきたなということ。仕事や酒の飲み方もそうだけど、うまく受け流したり立ち回りが上手になってきちゃったなと思う。

彼といると、そんなんばっかが大人じゃないよねって思える。欠けてるくらいでちょうどいい。


さて。楽しい時間が過ぎるのは恐ろしく早い。

(こういうのを相対性理論っていうんだったっけ…?)

帰りの電車は、みんなすっかり抜け殻になっていた。

のびやかな空、山々の重なり、広がる緑が遠ざかる。


ひと夏の思い出。

旅が終われば、また日常がはじまる。

名残惜しさを感じつつ、ゆるやかに現実に戻る。

大人のよいところ。

またみんなで行けたらいいな。


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