島はのびやかで、それでも美しい東京
お散歩のような旅だった。
行き先は西の方。尾道 – 直島 へ。
尾道の向島から見渡す海は
ひたすらにおだやで、のんびり。
キラキラ波打ち際。
そしてひろびろ、ごきげんな空。
あたたかな陽射し。ここは南国か…
これで1月だなんてうそだ。
街に出ればノスタルジックな世界。
まるでタイムスリップしたみたいだった。
*****
直島ではアート三昧。
島全体がまるっとキャンバス
宝探しの気分。
突如あらわれるかぼちゃなど
島のいたるところにアートが点在していて
その異物感、異質感。
空家の空間そのものを
アーティストの手によって作品化した
家プロジェクトも素晴らしくて
その対立的共存にぐっと心つかまれた。
なかには「さっぱりわからないアート」
もたくさんあったのだけど、もはやそれすら新鮮。
「この作品はなにを伝えたいのだろう」
「この数字はなにを意味しているんだ?」
「丸、三角、四角…規則性はあるのかな」
「なぜこの天板は割れているの?」
そんな風に脳内妄想会議を繰り広げ
「ねぇねぇ、わたしにはさっぱりわからなかったんだけど、どんな風に見えた?」
いっしょに散策した友だちの
視点と感覚に触れるのもまた楽しかった。
いろんなアートシャワーを浴びることでくっきりしてくる
自分が好きなもの、心動かされるものの輪郭
子どものどろんこ遊びのなにがいいかって
さらさら、ざらざら、
どろどろ、ぐにょぐにょ
いろんな感覚に触れることで
ちょうどいい、を見つけるんだよ
いつかの誰かのことばがわたしはだいすきで
まさにそんな感覚。
*****
島はのびやかで
気持ちをとってもほぐしてくれる。
あったかくてすてきな人たち。
でも東京に帰ってきたら
ビルの隙間から見える星
眠らない街、ケミカルな夜。
それもまた美しいのであって
たとえば1年後、そして5年後、10年後
わたしはどこで誰と、どう暮らしているだろう
やさしく生きれてるといいなぁ。
*****
■Special thanks
・Mei :尾道 – 直島探検の発起人。いつもワクワクを連れてきてくれるお散歩友だち。
・Shotaro:面倒見のよさが一品すぎ!胃袋が中学生のShotaro。
・Sasara:尾道 – 直島探検の案内人。真っ直ぐでやんちゃでパワフルな尾道ガール。
■Places visited
尾道編
・そらのき:オーガニックコットンのお洋服のアトリエ兼お店
・USHIO CHOCOLATL :チョコレート工場、cafe
・立花食堂:レモンの足湯がある海沿いのカフェ
・life:style:立花食堂の隣セレクトショップ
・みはらし亭:ゲストハウス、cafe&bar
・活版カムパネルラ:活版印刷を体験できる雑貨屋さん
・LOG ログ:インドの建築事務所 スタジオ・ムンバイ プロデュースの宿泊施設
・千光寺:尾道の向島が一望できるお寺
・紙片:本と音楽のお店
・寿司金 :お寿司がどれもうますぎた…
・拉麺またたび:ラーメンはもちろん、ポテサラも激ウマだった。地酒も飲めるよ
直島編
・島プロジェクト:空家のアートプロジェクト(角屋、南寺、護王神社、石橋、碁会所、、はいしゃ)
・ベネッセミュージアム:「自然・建築・アートの共生」がコンセプトの美術館・ホテル
・地中美術館:安藤忠雄設計の美術館(作品:クロード・モネ、ジェームズ・タレル、ウォルター・デ・マリア) 併設の地中カフェも行ったよ
・ANDO MUSEUM:安藤忠雄の活動や直島の歴史がわかる美術館
・李禹煥美術館:アーティスト李禹煥と安藤忠雄のコラボ美術館
・直島銭湯「I♥湯」:アーティスト大竹伸朗が手がけた入浴できる美術スポット
・seto.UCHI:築100年超らしい!古民家カフェ
・山本うどん:うろ覚え…
・ミカヅキショウテン:港から徒歩5分の小粋なコーヒースタンド
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