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平和への祈り

夏のこの時期、映像の世紀のテーマ『パリは燃えているか』がしばしば頭の中で流れている。

このテーマを聞くだけで、モノクロの戦時中の映像がすぐに思い浮かぶ。

それだけインパクトのある映像だった。

仕事の関係で広島を最近訪れた。

今まで一般常識の範疇でしか知らなかった広島の原爆投下。

しかし、今回初めて広島市に足を踏み入れ、平和記念公園を訪れ、原爆ドームを見たときに

「あぁ、これは現実に起きたとんでもない悲しいことだ」

と肌で感じた。

現場での実物の迫力は何物にも勝る。

映像で、リモートで、分かるなんて、軽々しく言えない。

この街で息づいていたもの全てが、一瞬で吹き飛んだ。

人が一瞬で影になり、それが焼き付いたコンクリートの寒々しさ。

生き延びた人も地獄を見た。

胸が痛い。

怖いのは、人間だ。

そんな風に率直に感じた。

小学校・中学校の先生が社会や歴史の授業で言っていた、

「あの原爆があったから無茶な戦争が終わった」

なんて、どうしてそんなことが言えるのだろう。

大義名分はどうでもいい。

ただただ、人が人に対して行ったこの事実が悲しかった。

現場で感じた私の率直な感想。

もちろん、原爆以外でも戦争による悲惨な出来事は世界中のそこかしこで起こったことだ。

そのことも忘れてはいけない。

だから、平和さえ叫んでいればいいとは思わない。

みんなで仲良くしましょうと言って、話が通じる国ばかりではない。

色んな情勢を正しく見極める力・知識・情報収集力・そして考える力をずっと養い続けること。

政治にも関心を持つこと。

国を動かす一票を責任を持って投票すること。

立派な大人と言える年齢にもなった。

分別を持って、何が大切なことなのか、考え続けていくことを忘れない。


そしてもっと身近に私たちにできること。

それは、自分の中の心の平和を見つけ、家族と平和に暮らすこと。

唯一無二の自分の存在を認め、受け入れ、心穏やかに過ごすこと。

最小単位である家族との絆を大切に思いやりを持つこと。

そして、ゆとりがあったら、自分の周りにいる人に優しく接して、何か助けになれることがあれば自分のできることをする。

これに尽きるのかなぁ。

まずは、自分を満たそう。

自分のコップを自分で満たそう。

平和について自分なりに考えてみたそんな夜。

祈りというか、自分の中の誓い。






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