「自分のための文章」を書く

今日、「20年間手帳にメモを続けている」という人に話を聞いた。「一言だけでも、その日の思いや考えたことを綴り、そしてそれを見返すことで、自分の成長を実感できる」と話されていた。「他人に褒めてもらうのを期待するのではなく、自分で自分をほめられるようになると、すごく強くなるよ」とも。

その方のお話は、「自分の言葉で話している」という印象が強かった。おそらく、日々の試行錯誤を言語で残しておくことで、話す言葉にも表れているのだと思う。

私もまだ四日目だけど、毎日書かねばと思うことで、それまでと少し脳みその使い方が変わったように感じている。日々、ぼんやり思っては通り過ぎてったことに対し「これを書き残すためにはどんなテーマがいいのか」とか「この違和感を拾って言語化してみよう」とか、自分の思考に自覚的になっている。周りをキョロキョロ見渡して、アンテナにひっかかることはないか探してみたり、本を読んでいても、今までなら気にならない表現が蓄積されていくように感じている。

子どものころから、もやもやしてきたら書きなぐっていた。嫌いな先輩の悪口思うままに書いていると、「だけどアイツ、きっと変わることないよな」「自分が変わったほうが早いな」とか、すごくシンプルな結論をすっと腹に納めることができて、それが心地よかった。

一人暮らしを始めて、理由なくつらい気持ちになったときも、自分の今の気持ちにしっくりくる言葉を探していくことで心が落ち着いていった(その結果、「友達がいなくてさみしいから、つらいのだ」という素晴らしくわかりやすい理由もわかった)

今、仕事の一つとして「書く」ことがあるのは嬉しい。でも、仕事の文章は明確に「この人のため」と決めて書いているから、「自分のための文章」はずっと書いてなかった。この毎日書くチャレンジでは、どんな文章を書くかは決めていないけれど、「自分のための文章」も交えていこうと思う。それはなるべく具体的に、自分の言葉で、しっくりくるように綴ろうと思う。

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