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先生だってDXしたい。

教育×DXって必須なのに、その必要性をあまり理解してもらえないっていうジレンマがあります。


自己紹介

こんにちは。ちゃま先生です。
11年間、公立の学校で働いていました。
2024年の3月に退職し、現在はOLをやっています。
先生やっていた頃は、政治・経済を教えたり、水泳部の顧問をしたりしていました。

このnoteでは、日々の愚痴も含めてちゃま先生が日々感じでいたことをつらつらと投稿しています。過去の記事もありますが、そのままにしてあります。
現在は、ホームページ(https://chama-dx.com/)にて、先生たちの業務削減のためのナレッジや、公民科に関する情報を発信中。
少しでも皆さんの負担が軽くなり、先生たちと子どもたちの笑顔いっぱいの教育界になりますように。


教員にもDXは必要なのか

世の中では「DX」いわゆるデジタルトランスフォーメーションによりあらゆるモノ・コトが変化しつつありますが、我々の業界・・・教育業界はその波にだいぶ遅れがち。

実は恐ろしいことに、教育の世界は「新しいモノ・コト」が浸透するのが遅い世界です。
10年前、私が最初に教員になった学校(自治体)では、「インターネットに接続できるPC」が職員室にたったの1台しかありませんでした。驚愕でした。

先生たちのICT活用能力にも大きな差があります。
正直、大ベテランのレジェンド級の先生たちはほとんど使えません。

この先の社会を引っ張っていく子どもたちを育てているのに、先生たちがこれでいいのだろうか・・・?

いいわけありません。


まずは環境整備からかもしれない

先ほど、初任校の例を挙げましたが・・・環境整備が急務のように思います。
さすがに10年前の環境からは改善されているでしょうが、今の自治体でも結構ひどいものがあります。

例えば、貸与されるPCは種類が選べません。自治体が特定されそうなので明言は避けますが、5年前くらいのレノボのみです。
持ち運びも基本はNGなので、机にワイヤーで固定することになっています。
コロナ以降在宅も認められるようになったのに・・・
在宅する際は申請をして、鍵を外さないと持ち運べません。
持ち運びも不便なサイズのPCですしね。

さらに、ちょっとひどい!と思うのですが、非常勤・講師の先生はインターネット閲覧機能が使えないPCしか貸与されません。メールは使えるようなのですが。え?という印象。非常勤にもいろいろタイプがありますが、全ての非常勤がこの扱いで、常勤の私たちとほとんど同じ仕事量の方もだそうです。

また校内のネットワーク環境もひどい。
基本有線での接続ですが、Wi-fiは脆弱なWi-fiしかありません。

ここ数年のGIGAスクール構想のおかげか、業務用のPCの他に授業用PCが貸与されるようになりました。
Wi-fiが脆弱すぎて、正直フル活用は難しいです。
さらに・・・
業務用PC⇄授業用PCのデータ経由がちょっとめんどくさいです。
例えばメールは授業用PCでは受け取れないので送れない。
というか元々メールは送れるファイル容量に制限(5Mb)があり、使い勝手悪いです。
今時見かけなくなりましたが、USBは学校は使用禁止です。
印刷は業務用PCしかできません。
業務用PCは授業での使用はNGです。
なので・・・
・パワーポイントなどでの投影したい資料は授業用PCにて作成&投影
・印刷したいプリントは業務用PCで作成&印刷
という感じ。

プリントを投影したい時は・・・・

業務用PCの仮想ネットワークから無害化処理
→オンラインクラウドで授業用PCで受け取り

というめんどくさい作業が必要なのです。

なので、実はPCの使用率高くないです。
めんどくさいもんね。使わないよね。
というか、「無害化処理」とかできない人も多いです。
仮想ネットワークってなに?という人も。


実は私も、使ってません。
いや正確には「学校のPCを使っていません」
私物PCとiPadで授業をしています。もちろん申請が必要です。

私の申請理由は
「ファイル容量が大きすぎて学校PCではうまく作動しない」
「iPad専用のアプリケーションを使用したい」
という理由です。

環境面がもう少し良くならないとDXは進まなそう。

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