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大腸内視鏡検査に行ったら、アナルをグリグリ開発されてパニックに陥ったので、レポートしたい

ボクは肛門が弱い。
その事実を認識したのは小学生の頃。

いたずらでカンチョウをされるとキャハハハと笑いあう友達を横目に、ボクは崩れ落ちてしまうタイプの人間だった。

今だってそう。

肛門(以下、アナルと表記)へ突如として押し寄せるウォシュレットの水圧により、まるでSM女王に愚弄ぐろうされ続けてるかのような、なんとも表現しがたい未曾有みぞうの感触を覚える。

敢えて大声で発表することでもないが
おそらくボクは、先天的にアナルが敏感な肉体構造なのであろう。

それゆえ、

アラフォーになってからのボクはというと
たくさんの身体検査を受診してきたものの、大腸内視鏡検査だけは、
想像するだけで過度の恐怖心にさいなまれ、
生まれてこのかた、ずっと避けてきた。

しかし、先月。
会社から出た、ある1つの通達。

我が社は健康経営を推進している。
費用は全額会社持ち。
課長職以上は全員、‘’胃カメラ‘’と‘’大腸内視鏡検査‘’を受診し、結果を提出すること。

会社通達の要点

そんなバカな。

一瞬、目を疑った。
しかし一方で、こうやって強制されることでもない限り、ボクのアナルは一生、開発がなされないままかもしれない。

そうか、まてよ。
たまたま受けた検査で早期の癌が見つかってラッキーだったという話をこの歳になってよく聞くようになった。これはまさしく神のお告げかもしれない。

最初は憂鬱ゆううつだったものが、
次第にそう思えるようになっていった。

そう決心した途端、次々と妄想が膨らむ悪いボクの性分しょうぶん

それにしても、
クリニックで下剤による排便の繰り返しを命じられ、その後、医者といえども他人からアナルにカメラをツッコまれるというのは、

いったいどういう感じなのだろうか?

ボクはこれまでの人生において、アナルに撮影用のカメラを入れるという経験が一度たりともない。
初体験。

というか、大多数の諸君しょくんは初めて大腸内視鏡検査をするその日まで、アナル撮影‘’童貞‘’であろう。逆に大腸内視鏡検査以外でアナルにカメラを挿入された経験がある方は、

コメント欄にて是非とも名乗り出て頂きたい。

それはどのようなシチュエーションでそうなってしまったのか。やむを得ない事由によるものか。

大変興味があります。


男性諸君に問う。

様々な観点から総合的にかんがみて、この場合のベストシチュエーションはナニであろうか。
一番の命題は、
グリグリのパートナー。

女医か。
男医か。

であろう。

1つは、
アナル付近に穴のあいたオムツを履いて待っていると、女医が現れ、
「失礼します」
と言いながらグリグリと挿入してくるパターン。きっとボクは‘’羞恥心しゅうちしん‘’と、‘’痛さ‘’と、なんとも表現しがたい‘’心地よさ‘’の三重コラボを経験することになるであろう。

もう1つは、
おっさん医が現れ
「さあ、おしりをこちらに向けて」
と言いながら粛々しゅくしゅくと、グリグリしながらアナル開発を進められるパターン。たしかにボクは恥部ちぶを同性に見られるだけ、という半端ない安心感。それはある。

どちらがいいだろう。

予約時点で妄想が膨らみすぎていたボクは
瞬時に冷静な判断を下す余裕すらなく、
結局のところ女医も男医もいる医院をネットで適当に調べあげ、当日、女医が担当する可能性を残しながら、評判の高いクリニックに行くことに決めた。

予測不能な1日が始まった

前日の夜から、
食事・飲料制限に、過度な運動制限。
睡眠時間の目安まで示され、
その段階で普段のペースが乱され、気持ちの悪いものだった。

翌朝は、4時30分起床。
風呂に入って、とにかくアナルを丹念に洗った。グリグリパートナーに、清潔感のあるオトコだと思われたかった。

今思えば、その苦労は下痢便の連射で水の泡だと分かるが、とにもかくにもこの時は、冷静な判断ができずにいた。
我ながら意味が一切分からない。

風呂からあがるやいなや
日課のnoteをサクッと更新し、家族がダラダラとするいつもの休日の光景を他所よそに、
‘’俺は今からアナル開発をしてくる。キミらのようなアマちゃんとは違う‘’
とイキりたおした一家のあるじの顔で出発し、8時にはクリニックの受付を済ませた。


さて実際の現場がどうだったのかと言うと、何やら個室の部屋に通されて、そこに置かれた大量の下剤とミネラルウォーターを紙に書かれた手順で交互に飲んで下さい、
と言われる形式だった。

部屋には洋式トイレがあって、
テレビやDVDもある。時間を気にせずある程度の自由が保証されている。
それは素晴らしかった。

これから長丁場だ。

ボクは下剤をチビチビ、グビグビ飲みながらDVDをあさってみた。
うぉぉぉぉ!!な、懐かしい!!
‘’運命じゃない人‘’
があるじゃないか。

内田けんじ監督作品にハマっていた20年くらい前に観た大好きな映画だ。もはや下剤のことを忘れ、観たすぎる衝動によりテンションMAX。
よし、今日はこれを笑いながら観て…
嫌なことでも楽しもう、と思った。

が。

そうは甘くなかった。

下剤を飲み始めて20分が経過した頃。
、、、、
あぁ、、、

出るわ、出るわ。

もはや、自分が恐ろしい。
しまいにはトイレから離れられなくなり、じっと便座に座り込み、永遠に排出されきるのを待つ。

このペースに合わせてトイレットペーパーで拭きとり続けると、アナル周辺部位がこすれて痛くなってしまうだろうと推測したボクは、
ついにはウォシュレットを採用。

これが誤算だった。

あれだけ抵抗のあったウォシュレットの水圧が、このときはものすごく心地良い刺激に感じるのだ。

次第に自制心が効かず、
ウォシュレットとアナルの最も調和のとれた関係性ができあがってしまい、

‘’排出の後はウォシュレットをする。しかしウォシュレットをするとアナルが刺激されてもっと排出がしたくなる‘’

という‘’無限ループ症‘’を発していた。

想像してみてほしい。
アラフォーおじさんが、大半の時間をトイレで過ごし、じっと便座に座り込み、永遠にウォシュレットの水圧を感じている。

そしてしばらくするとトイレから出て、下剤をグビッと飲み、颯爽さっそうとトイレへと戻り、再びアナルに水圧をあてる。

このループにハマったとき
怖いことが頭に浮かんだ。 
シンプルに、アナルが性感帯になって、中毒症状になり始めているのではないかという仮説が鬼のように浮上してきたのだ。

これからの人生。

ウォシュレットをしにトイレに行き、
ウォシュレットをし終えて日常に戻って来る。またウォシュレットがしたくて下剤を飲んで、颯爽とトイレに行く。

完全に人間としての
末期症状じゃないか。

そんな絶望を感じた。

しかし、1時間が経過し、
かなり理想の便の色(透明)に近づき始めた頃には、さっきまでの無限ループに対する恐怖心はなんだったのかというほどに冷静さを取り戻してきた。

さあ、いざかん。

内視鏡検査へ。

ついに大腸内視鏡検査が始まった

女医だった。

が、

この道30年のベテランだった。
少しだけ顔がうちのオカンに似ていて、直視できなかった。

「さ、始めましょうか」
そう静かに告げると、カメラを急にアナルに押し込んできた。

ボクは問診時に、
鎮痛剤の使用に大きく○をしていたので、
きっちりと使用してくれてはいたものの、
これがまったくと言っていいほど効かなかった。

アナルに物体が入り始めたと感知した瞬間、
人生で感じたことのない衝撃が走った。
その物体は予想の3倍、いや4倍近くの圧で、ピンポイントでグイグイ侵入してくる。

肛門へ突如として押し寄せた荒波の衝撃に耐えきれなくなったボクは
‘’水揚げされた直後のエビ‘’
彷彿ほうふつとさせる独特な動きをした。

その上で、その異常な刺激に悶絶もんぜつし、ボクはベテラン女医と二人きりの薄暗い部屋でアナルを丸出しにして突き出しながら
「うわぁぁわぉぉ!!いやぁぁぁんっ♡」
と声を漏らしたのだ。

それは、あろうことかおっさん独特の図太い声質でありながらも、どことなく女の声のまじった妙にエロティックな、そして相当に本格的な感じのあえぎ声だった。

あの時、隣の病室にいた他の患者や看護師は、ボクのあえぎ声を聞いて、どう思ったのだろうか。

「おや?ベテラン女医とおっさんが朝っぱらからナニをしているんだ?」

そうやって首をかしげたであろう。

ボクは軽いパニックを起こしながらも無我夢中で痛みのない体勢を探した。少しずつお尻の位置をずらし、右の半ケツだけに力を入れながらコードがアナルに挿入されている角度を手を使わずに微妙に調整するテクニックを駆使くしし始めたのだ。

そうこうしながら、
やっとの思いで痛みが緩和されるアナル挿入角度をみつけたボクは、

ようやく痛みから解放されて
女医のモニター診断の説明が耳に入ってくるようになり、ここから集中できる、と思い始めたところだったが、

だんだんと眠くなってきて、

気がついたら……

寝てしまっていた。

ポリープなし、異常なし

画像診断によるものでは、
異常はなかったようだ。

あぁ、よかった。

病院をあとにするとき、
束の間の平穏の中で、なにか人間として次のステージに進んだかのような妙な達成感に包まれた。

し、か、し。
家に帰ってからも、
一日中、睡魔との戦いが続き、そしてアナルから下腹にかけての違和感がずっと半端なく続いた。

アナル撮影初体験。
衝撃4割、不快感4割、くすぐったさ1割、そして、ウォシュレットの水圧の気持ち良さが1割として記憶に刻まれた一日となった。

一週間経った今、
人間は‘’喉元過ぎれば熱さを忘れる‘’という。
ボクに残ったものは、このわずかに感じた‘’気持ち良さ‘’だけであり、

「ウォシュレットをしないとアナルが奇麗になっていないような気がする」
という状態へと、どうやら進化を遂げてしまったようだ。

さてさて。

で、、、

この自他ともに認める‘’クソまみれの記事‘’をどうやってキレイに締めくくろうか。

そうだ。

‘’運命じゃない人‘’
途中までだったな。
ちゃんと観なおそ♡、っと

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