温泉津温泉の激熱の湯は温泉遺産として残したい

画像1 島根県、江津、温泉津温泉。元湯。もともと熱い湯のお風呂が大好きな私。しかし、最近の温泉はどこに行ってもぬるいお湯のところばかり。ところがここは違うのだ。激熱の湯に浸かりたいと思ったら此処に来ることにしている。温泉津温泉の元湯。今どきの温泉施設とは全く違って洗い場も無ければ石鹸もシャンプーも置いてない。そう、銭湯のような感じで入り口が番台になっている。入浴料460円。
画像2 そのお湯の温度はまさに激熱。中に入ると湯舟が三つある。初心者用、ぬるい湯、熱い湯の三つだ。そのぬるい湯の湯舟から湯をすくい体にかけ湯した瞬間に「あっつ!」と声が出るはずだ。熱すぎて体がピリピリする。熱い湯が好きな私でさえ体を熱い湯に慣らしながら肩までつかるのに10分ぐらいかかった。
画像3 ぬるい湯の湯舟ですら、その有様なのだ。熱い湯の湯舟はとんでもない!実は過去に何度か挑戦したが肩まで浸かれたことがない。常連さんに聞くと、体に水をしっかりかけて冷ましてから一気に入って10秒耐えればよいのだと言う(笑)まるで、どこかのTV番組の熱湯風呂だ。今回もチェレンジしたが膝まで5秒ぐらい使ってギブした。スネから下がピリピリする低温火傷みたいな感じだ(笑)
画像4 そんな激熱の湯だから人は多くない。すぐそばにある別の温泉の方が人が多いと思う。しかし、私はこの激熱の元湯しか興味がない。今どき、もし?都会の温浴施設でこんな温度のお湯を提供していたら?絶対に苦情や指導が入るはずで成り立たない。むしろこんな田舎だからこそ成り立っているし、激熱が継続できるのだと思う。
画像5 このひなびた温泉街。やはり温泉街らしい情緒もある。ここにわざわざ熱い湯を求めてやってくるわけだから苦情など出るはずもない。
画像6 小さな温泉街だが宿もあるし食事も出来る。しかし元湯に限って言えば日帰りで十分だ。何時間も湯に浸かっては出てを繰り返すことは無い。あの熱い湯にしっかりと浸かって体を温めれば、風呂から出た後、小1時間は汗が止まらない。泉質も良いらしく湯治としても有効だ。というか、むしろそっち。
画像7 ぬるい湯の湯舟、5分を2セットぐらいしただろうか?それだけでここ最近の仕事上での疲労や腰痛が吹っ飛んだ気がする。そして、風呂から出て、体を冷ますために温泉街をカメラを持って歩く。
画像8 やっぱり、こういうひなびた温泉街の小さな路地はカメラに収めたくなる。にわかカメラマン魂に火がつくわけだ。そして30分ほど歩き回ってバイクのところに戻り身支度をして出発の準備をする。番台の女性がにこやかに会釈をして送り出してくれる。この人情がとても良い。
画像9 温泉街から出たところは小さな漁港だ。温泉で心から温まった体に潮風が気持ちよい。海も綺麗で何分でもボーっとしていることが出来そうだ。
画像10 待ちかねた愛車のCBがまだ走り出さないのかよ?と私にささやく。そうだな、そろそろ帰るか。

いただいたサポートはこれからの活動費として有効に使わせていただきます。