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おもしろい文章と自分のタイプを考える

月曜日、YouTubeのライブ配信で「愛されるウェブメディアを考える」 をリアルタイム視聴した。なにげなく見始めたら、内容がものすごくおもしろくて引き込まれ、メモを取りながら最後まで一気に見てしまった。

登壇されたお三方から勉強になる話がたっぷり聞けて(しかも家にいながら)、よい刺激を受けまくった。脳がじんじんするような感覚。

文章に関わる方、日頃からnoteやTwitterなどで発信されている方は、一度ぜひ見てみてほしい。

▼「愛されるウェブメディアを考える」 登壇:村井弦さん(文藝春秋)×竹下隆一郎さん(ハフポスト)×岸田奈美さん(作家)


このイベントの中で「おもしろい文章」にテーマが移った時、作家の岸田奈美さんから「わたしは『うさ脳』だから」という話が出た。

気になって後で調べてみたら、インプット/アウトプットにそれぞれ右脳/左脳どちらを使っているか、という診断があるらしい。

うさうさ脳

(※キャプチャ画像は以下のサイトより)

このサイトの情報で診断してみると、私は「ささ脳」。つまり、左脳でインプットし、左脳でアウトプットするタイプ。理論的に筋道立ててトークをする人らしい。

岸田さんいわく、「『ささ脳』の人が“おもしろいことを言おう”とすると、だいたい事故る(笑)」。…いやほんとそう。私もそれは自覚済み。

話し言葉だけでなく文章でも、ユーモアを狙ったり、ちょっとおもしろ要素を入れようとしても、ダメ。しっくりこないし、読み返すとなんか恥ずかしい。ノリで入れてみたものの、後で削除することもある。

私にはおもしろい文章は書けないなぁと思っていた(悟り)。

しかし「『おもしろい』はタイプによって違う。ささ脳の人は、池上彰さんみたいな、難しいことをわかりやすーく説明するとか、そういうのも『おもしろい』になる」とも岸田さんは言う。

なるほど。

確かに「おもしろい文章」とは、ユーモアやギャグのセンス、比喩の巧みさ、独特のシュールな世界観…だけではない。

ある人は「おもしろい文章」とは文章の上手さではなく「内容がおもしろいのだ」と言っていた。素材そのものが魅力的であれば、表現に頼らなくてもおもしろい文章になると。


そう考えると、「おもしろい文章」にもいろんなパターンがあることが分かる。そして目指すべき方向性は、その人のタイプ(向き・不向き)にもよるだろう。

感覚的に笑えるエッセンスを混ぜ込める人、斜め上を行くぶっとんだ視点を持つ人、言葉少なに世界観を凝縮する人、世の中のものごとをわかりやすく伝える人――などなど。

「おもしろい文章を書きたい」と思った時に、どういう文章を書きたいか?を考えるのは普通。そこから一歩踏み込んで、そもそも自分はどんなタイプで、どんな思考・どんなアウトプットをする人間なのか?…から考えてみるのもよさそうだ。


リクルートに勤めていた頃には、「ソーシャルスタイル」という考え方が社内の共通言語としてよく使われていた。「自己主張」と「感情の出やすさ」で人を4タイプに分ける診断である。

ソーシャルスタイル

(※キャプチャ画像は以下のサイトより)

思い返せば、私はこの中で自他ともに認める「アナリティカル」(思考派)タイプだった。うーん、まさに「ささ脳」っぽい。

この中の「エミアブル」(協調派)タイプは、きっとエモい文章が書けそうだし、「エクスプレッシブ」(感覚派)は、勢いにまかせたノリのいい文章が得意なはず。

当時はそれを把握したうえで営業に活かしていたけれど、自分のタイプを知ることは、目指すべき文章の方向性にもつながるのだなぁと今しみじみ思う。

それでは、また明日。



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