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”未来から語る自己紹介”とは?


”未来から語る自己紹介”で、あなたの人生が変わります。」

なんて言われたら、

「怪しいセールストークか?人生なんて大袈裟でしょ。」

 と思うかもしれません。

ですが、実際そういうこともあるんです。

今回は、横石崇さんの著書 『自己紹介2.0』 を紹介します。

著者の横石さんは、&Co.代表取締役、国内最大規模の働き方の祭典「Tokyo Work Design Week」の代表、鎌倉にあるコレクティブオフィス「北条SANCI」の支配人、など様々な顔を持って活躍されており、リモートワーク化が一気に進む中、ますます注目されている方です。


自己紹介は一緒につくるもの?


本書は自己紹介をアップデートする考え方を教えてくれる本ですが、これからの時代の信頼関係づくりに必要なパーソナルブランディングの指南書とも言えます。

個人的に強く印象に残った点を紹介します。

まずは自己紹介のミッション。ここから早速、自分の中の常識が壊されました。

覚えてもらうことも良い印象を残すことも「目的」ではなく、あくまでも「手段」に過ぎません。(中略)自己紹介における最大のミッションは良好な信頼関係を築き上げることです。〈横石崇〉
重要なのは相手あってのコミュニケーションだということ。自身のみで完結をさせるのではなく、相手と一緒につくりあげるイメージを持つことが大切です。〈同上〉

自己紹介というと、一方的に伝えるイメージが浮かびますが、そうではないのです。

先日、横石さんと株式会社エイトブランディングデザイン代表の西澤明洋さんのトークセッションをYoutube配信で視聴しました。

その中で横石さんは30分かけて対話型の自己紹介をしていました。

30分の自己紹介、長過ぎでしょ?!

と思われそうなところですが、全くそんなことはありませんでした。

転機、失敗談、未来へ向けた活動、自身の働き方など、様々な要素が詰まった対談は、押し付けや自慢めいたものが全く無く、引き込まれました。

肩書きから入っていないため、「で、結局何をやっている人なんでしたっけ?(笑)」という突っ込みも入りつつ、横石さんの人となりにフォーカスされていました。

「本の内容、覚えてないなぁ(笑)」とちょっと力の抜けた感じでありながら、100%実践して証明していることが物凄い説得力。

こんな感じで、感銘を受けっぱなしでしたが、この”自己紹介は一緒につくるもの”という意識は、これからの時代、大きな力を発揮するはずです。

未来から語る自己紹介


もう一つ、本書から紹介します。

”自己紹介は未来から語る”、という考え方です。

自己紹介は、「自分について相手に伝えること」ではなく、自分と相手の未来を見据えて、「期待を生み出すこと」です。〈同上〉

これが”未来から語る自己紹介”の本質ですが、より具体的な方法としては、

未来 → 過去 → 現在 

の順番で語ること、

相手との「未来」で「提供できる価値」は何なのかを提示すること、

など役立つアイデアがわかりやすく紹介されています。

思い起こせば、20年前の就活時に経験したこととオーバーラップしていることに気づきました。

無意識にやっていたことなのですが、その自己紹介のポイントはこの2つです。

① 自分が何を信じているかを語る −「わたしは、これから○○の時代になると考えています。」

② 氏名の意味づけをする - 氏名を1文字ずつ取り上げてオリジナルの解釈を加える
 (横石崇さんの場合、横:横断できる、石:意思が固い、崇:あがめられる。ここから紹介文をつくる。)

失敗続きの就活を変えた自己紹介の見直し


私の就活時代の話です。自己紹介の見直しで大きく運命が変わりました。

当時は就職氷河期で、100社くらいに資料請求をして、手当たり次第エントリーシートを書いて、闇雲に活動していました。

エントリーシートすら全く通らず、数少ない面接もあっけなく1次不通過という状態でした。

これといって誇れるような学生時代の活動もなく、ごく普通の大学生活を送っていた自分を悔やみ、絶望していた時、藁をもすがる思いで、就活成功者の友人に電話して相談しました。

その彼の自己紹介は、 「私は”とことん主義”です。」 というものでした。

今でこそ、そうしたキャッチーな自己紹介は良くあるものなのかもしれませんが、当時の私には眼から鱗でした。

たった一言で自分らしさを表し、どんな仕事も「とことんやり抜いてくれる」と期待させるという意味で、まさに未来から語る自己紹介でした。

私はアドバイスを踏まえて、自己紹介をこのように見直しました。

(前)私はサークルの企画リーダーとして、発想力を生かして様々な企画を立案・実現してきました。その発想力を生かし、世の中に価値を生み出したいと考えています。
(後)これからは、IT化が進み、それを活かす発想とソフトの時代になると考えています。私は名前の通り ”価値創造型人間” です。(名前のローマ字に意味をつけた) 自分の強みを生かし、御社を通じて、今までに無い価値を生み出したいと考えています。

色々突っ込みどころはありますが、前のごく平凡な自己紹介からは改善されました。

この後の就活は比較的順調に進み、幸運にも第一希望の会社の内定を得ることができました。

今思い起こせば、これが未来から語る自己紹介の力だったのだと思います。


#未来を語れる人


このハッシュタグは、横石さんが本書のあとがきに書いた「お願い」です。

あなたの自己紹介、自己紹介で気づいたこと、決意したことをTwitterやFacebookで投稿してください、というものです。

ということで、noteから投稿しました。

だけど、この記事は過去を語るばかりなので、ちゃんと未来を語りたい。

そう思ってプロフィールをちょっとだけ書き直しました。

最後に、著者の横石さんがご自身の『自己紹介2.0』についてnoteの記事を書かれていたのでリンクを貼らせていただきます。




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