見出し画像

大人になって強くなったのではなく強く見せる術を身に付けただけだった

落ち込むことがあっても、失恋をしても普通に仕事はできる

いつも通り出社して
いつも通り同僚や後輩とランチして笑い話もして
何事もなく1日の仕事を終えて帰る

仕事をしていれば気が紛れる

頑張れば評価をもらえて給与もあがる
最近は仕事へのやりがいも感じている

ヤチナツさんの「20時過ぎの報告会」という漫画のワンシーンが私大好きで


まさにこれ!!!私にも同じことが起こってる、、、!!
なんだ、私意外と大丈夫じゃん
強くなってる。私は大丈夫。
私も強くなってるじゃん。いいね、わたし。

と思っていたのに時間が経つにつれて
仕事の帰り道
夜ベッドに入り眠りにつくとき
テレビを見てるとき

ふと突然涙が出てくる
しかもなかなか止まらない

悲しいことがあってもおなかは空くもんだなと思っていざご飯を食べようとしてもどれも食べる気にならない

これならと思って食べ始めても2-3口でお腹がいっぱいになってしまう

辛い
苦しい
悲しい 
悔しい
寂しい

どんなに泣いてもどんなに考えて悩んでも何も状況は変わらない

もう結果はでているのに
なぜ色々と考えを巡らせては涙を流して無駄な時間を過ごしているのか

いまこうしている間も1分1秒自分は年齢を重ねていっているのに

昔は忘れようと
何も考えないようにしようと足掻いて
それでも忘れられなくて苦しんで
とにかく自分の感情から目を背けて抗っていた

友達に話すのも笑い話にできるようになったときに話して
みんなで悪口を言い合って笑い話で終わらせる。

今回は泣いても泣いても感情は整理されず
どんどん沈んでいくだけ

自分がどうしたいのか
何でこんな泣いているのか
分からなくなり、初めて友達に助けを求めた。

私は自分1人で自分の感情すら消化できなくなってしまったのか
私、弱くなってない?

でもこんな自分も嫌いではないかもなと最近思い始めてる
むしろ大人になったかも

とことん泣いてとことん落ち込んで
今の自分を一度受け入れて、また立ち直れる時を待っている

辛いし悲しくてしんどいけど
昔のように自分の感情を否定して抗っているときよりも
少し自分が成長したように感じるのはなんでだろう

自分の弱さを認めて人に助けを求められるようになったからかもしれない

私はひとりじゃない

怒って一緒に悲しんで励ましてくれる友達がいる

34歳でまだ独身の娘に結婚を急かすことなく見守ってくれている両親がいる

今はそれで充分じゃない?

少し立ち止まって休んで
また歩き出せる時がきたら次は私を1番に想ってくれる人を探そう

きっとこれから先も彼を忘れることはないだろう。
もしかしたら超える人は現れないかもしれない

一緒にいた期間、私のことどう思っていたの?
私のどこがだめだった?
どうすれば付き合ってくれた?

知りたいこと聞きたいことはたくさんあるけど
それは彼しか知らない

私は彼の1番になれなかった

これだけは事実で
この事実だけを受け止めるしかない

でも私は「何か事情があったのかも」とか
僅かな期待をしている

頭では分かっているのに自分に都合よく彼を解釈しようとしている

なんのために?
もう終わっていて彼に会うこともないのに

馬鹿だって分かってる

私の知らない彼の一面があったんだ
私が勝手に彼に期待して運命の人かのように思い込んでいたんだ

そう言い聞かせてもやっぱり無理で
何より本当に好きになった人とその人との思い出を私は大切にしたいから、憎んで嫌いになって終わりにしたくない

彼と過ごした時間と抱いた感情は本物で、私は幸せだった。
彼との思い出をなかったことにはしたくない

いつかこれでよかったんだと思うために
少しずつ歩き出してみる

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?