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ミドサーが失恋した勢いで引っ越した話

数年ぶりの失恋。
しかもこれが最後の恋愛だと思っていた

振られたらもうこの世の終わり。
一生独身を覚悟しよう。マンションでも買おうかな。
立ち直れるだろうか。涙が枯れるまで泣き続けるのかな。

そんなことを思っていたけど意外と振られた当日は涙は出なかった
今思うと悲しいという感情を通り越して「無」になっていたんだと思う

「引っ越そう」

思い出が多すぎる今の場所からとにかく離れたいと思った

振られたその日から物件を探し始め
翌週には内見をしてその場で契約を決めて
4週間後には引っ越しすることにした

引っ越しが決まってからの期間は仕事と引っ越し準備で息つく暇もなく
あっという間に引っ越しの日

新居に住んで4日
34歳の誕生日がきた

せっかくの誕生日だしと夜は一人で家の近くの居酒屋に行った
ずっと忙しかったから久しぶりの外食とお酒だった

つまらなかった
一人で居酒屋に行って飲むのは好きだったのに
よく考えればここ1〜2年はずっと彼や友達とみんなで飲んでいたんだった

一人は慣れっこだったはずなのに
一人がつまらないと感じてしまうようになっていた

まだ段ボールが片付かない部屋に戻って独りになって
1カ月遅れてどっと感情が押し寄せてきた

私ってなんだろう
最後の恋愛かもと舞い上がって
あんなに一緒の時間を過ごしたのに付き合う事すらできなかった
彼女にしたいと思ってもらえなかった

情けない

自分の存在を全否定された気がした
彼氏が欲しいのではなく自分を大切に思ってくれる人がほしかった
楽しいときも辛いときもお互いに支えあえる人がほしかったし
自分も好きな人のそんな存在になりたかった

これから先、そんな人は現れるのかな

仲良くなった友達とも離れてしまったし
一人で家に籠る時間も増えた
急いで決めたこともあり今の部屋も少し不満がある

引っ越しが正解だったのかは今でも分からない
まだ辛いし吹っ切れていないけど
少なくともあそこに居続けるよりは何か起こるはず

今は家にいる時間が多いけれど
きっともう少し時間が経てばまた立ち直れるはず

飲み屋が多い土地をわざわざ選んだんだから飲み出て出会いを増やしていかないと(笑)
2年後は更新しないでまた新しい土地に行くつもり

少しだけわくわくしてる自分もいる

新しい何かが起こることを期待して
逃した魚は大きかったと後悔させるため
まずは自分磨きを頑張るのが今年の目標

昇進のためにスキルアップもしたいし
美容のために管理栄養士とかの勉強もしたい
(彼が体調崩しがちだったのが管理栄養士に興味を持ったきっかけではあったけど)

時間はいくらあっても足りない
いつまでも家に籠って泣いてばかりいられない

この失恋を無駄にしない
悪い出来事で終わらせない

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