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50代夫「なんで男女の賃金格差が出るの?」無知な夫にミニ講座。温度差が1コ減った話

いつも夕食の準備をしているときに
朝刊に目を通す夫。

「ほんまかぁ?」

「あかんでこれー」

「俺も危ないなぁ」

記事に目を通しながら「心の声」が漏れます。
ダダ漏れ💦

私はその声の調子を読んで
「何が書いてあったん?」と

夫がひっかかったことを知りたくて
質問します。

先日、ちょっと驚くようなことを言われたので紹介します。


夫「なんで男女の賃金に差が出るん?」

私「えっ、ほんまに分からんの?」
「会社でそんなこと口にせんといてな!恥ずかしいで!」

どうやら「男女の賃金格差を欧米並みに縮小目指す」
という見出しを見て、内容どうこう以前の理解度の夫。

職場では、長年、採用を担当し、部下と面接をし、人事評価もしてるのに理由が分からんのか…

まさか、女の方が賃金高いと思てないやろな!

理解度のズレを修正せねば、
世の中の変化に追いつけない
老害扱いの管理職になってしまう!

何気ない質問で、相手が面食らうことありそう!

夫のこの先が心配になって
食後にミニ講座を開催することにしました。

夫の言い分「同期入社で、同じ給料、同じ職務なら差は出へんやん!」

夫はえらく自信満々で、自論を展開します。
言いたいことを整理すると、

✓ 男性女性関係なく、同期で入社する
同じ職に就く…平等
  ▼
✓ 給料・賞与・仕事のチャンス…平等
  ▼
✓ 能力があれば昇給・昇格する…平等
  ▼
平等やん!差はないやん!

夫の雇用機会説

ということらしい。

そうか。そうなんか…。

夫は自分が経験したことをベースにして考えている。


私「では、質問しますが、」
(急に先生口調!)


私「管理職に女性が少ないのはなぜだと思いますか?」


夫「うーん、能力が高い女性もいるし、どうにもならん男もおる…
なんで?分からん。教えて!」

私(ほんまか!分らんのか?)

「女性は出産や育児で、ある一定期間休職するでしょ?
勤続年数が短くなるよね。そうすると会社はどう評価する?」

夫「なるほど…休んでいる間は評価対象でない。昇給・昇格はないなぁ。」

私「そう、ステイしてしまう。職場復帰しても同じ仕事に戻れないケースもあるでしょう?」

夫「あるある!開発現場に技術者として入るより、本社勤めを勧めたことあるわ。急な休みが取りやすいように、本人希望やけど。」
私(ほんまに本人希望かあやしいなぁ。)

私「理由はどうであれ、出産を機に技術職から事務職に変わることで給料が下がる。時短勤務になる。これが男女の賃金格差が生まれる背景です。」

「新聞記事の女性の賃金が男性よりもどの程度低いかを示した数字を見てもいろんなことが分かります。」

夫「初めは同じスタートラインでも、キャリアイベントが発生したら、なんらか格差がつくんやな…」

「女性の賃金が男性よりもどの程度低いかを示す数値」から分かること

労働政策研究・研修機構によると、
女性の賃金が男性よりもどの程度低いかを示す数値(2021年)は、
日本の22・1%に対し、
米国やカナダは16%台、
英国は14%台

厚生労働省が定める計算方法によると、2021年の全ての労働者の男女の賃金差異は平均で65.4%

読売新聞、男女の賃金格差「欧米並みに縮小目指す」より抜粋


例えば、ある男性が年収500万円だったとすると
女性は
日本     390万円 22%差
米国・カナダ 420万円 16%差
英国     430万円 14%差

厚生労働省の計算式 327万円 65.4%

差異を年収で表してみた

という金額になる。

肌感覚として、女性の正社員の年収が400万円に
届かないのは実感があります。

私も課長職で時短勤務していましたから、
時間単価は他の人と差が無くても
収入では差が出ていました。

私がこの数字から感じるのは

  ✓世界的に見て男女の賃金差は万国共通の課題。ほぼ同等の国はない。

  ✓報酬の高いポジションに男性が多くなる

ということ。

私「昇給・昇格の機会があったとしても
勤務日数が少ないと収入は低くなり、
年収が高い人の中身をみたら、
男性の割合が多い結果になるんです。」

夫「なるほどな。出産、育児が理由やねんな。」私(今、気付いたのね…)

結婚して21年、子供が二人いて
出産、育児のライフイベントを経ても
妻の職業人生を察することなく
ここまで来た夫。

夫「うちの会社、これから男で育休取るやつおる。
気にかけたらなあかんなぁ。」

「男だから、女だから」と、どちらかに偏った問題と
捉えるのが嫌いな人なので、平等は大いに結構なのですが

それだけに、女性が常に感じている不便や格差に気づけず、
どえらいことを言い出すことが時々ある。

その度に、家庭でミニ講座を開催し
時勢にあった考えに修正していくように
しています。

不毛な夫婦喧嘩は1コつづ消していきましょう♥

妻の常識を知らずにいる夫にアプローチするために

男女というセグメントだけで格差の%を眺めていると
もう一つ感じたことが

賃金差は理解度の差でもあるということ。

✓ 生理のわずらわしさ、痛さが伝わらない
✓ 出産の痛さが分からない

時代がどんなに変わっても、言われ続けていることで、
経験がないことは想像がつかないものです。


ですが
興味も示さず、共感もしないのは違う話

相手の大変さに共感さえしない人は論外です。

もし、このnoteを読んで、
「私の夫と同じだ…」
と自分の境遇に重なったなら
私がしたようなレベルのアプローチなら
あなたもできます。

「一緒にやり方を考えて欲しい」と思ったら
Zoom相談へお越しくださいね▼
https://fumidasou.online/?lp=zoomsoudan_yoyaku