アメコミ好きから見たSNS炎上

今回noteを書こうと思った理由は、芸能人が受けている誹謗中傷、または誹謗中傷に対して批判する声等を見て、一般的な日本人の「正義観」に違和感を覚えたからです。それは、アメコミで描かれている、アメリカ的な「正義観」とは若干異なっています。

日本人の正義観は「悪を倒すのが正義」という考え方が強すぎるのではないかと思います。それは「勧善懲悪」という四字熟語があることや、それに準拠した水戸黄門等のドラマ、ヒーロー特撮が多いことからなんとなくですが感じています。つまり、社会を悪者がいる前提で見ており、最悪の場合、誰を悪者に仕立て上げないと自分の正義を肯定できない状況に陥ります。

一方で、アメコミの正義観は、「力があるならばそれを社会のために使うべき」という考え方が基礎となっています。例えばバットマンやアイアンマンは、自分が億万長者で様々な武器を駆使できるからこそヒーローとなっていますし。また、スパイダーマンの場合は、悪役がどれもスパイダーマンと似たような境遇(科学実験の事故等)で超能力を身につけたが、その力を人助けでなく、私利私欲のために使い、「もしスパイダーマンが力を間違った方向に使った場合」を暗示させることで、力を「皆のために」使う大切さを表現しています。

この考え方は、キリスト教文化圏故に生まれたのだと感じています。アメリカでは才能があることを「Gifted」と言い、才能は、神様からもらったギフト(贈り物)だから皆のために使いなさいという思想が根付いています。この考え方なら、日本の考え方とは違い悪がいなくても自分の力をできるだけ社会のために使えば正義が成り立つことになります。

SNSで特定の人を過度に誹謗中傷するのは、日本的正義観が強すぎる人が多数いるためかなと勝手に思ってます。「自分は正義だから悪は成敗しないと」という考え方に陥ってる人が多いため、誰かを悪者にしないといけない感情が無意識的に働いているのかなと思います。こうなると誹謗中傷する人を中傷する言説が生まれて、、、と、中傷の連鎖が続き、誰も幸せにならない結果になりそうです。

私が伝えたいのは、正義の定義をもっとアメコミというか、アメリカ的な、「自分の力を社会のために使う」という方向に寄せて、社会がもっと良くなって欲しいということです。特に今はコロナのせいで経済的に困窮している人、自粛生活で疲弊している人等、困っている人は沢山いて、そういった人々を自分のできる範囲で助けることこそ真の正義なのではと思います。


後もう一つ伝えたいのは、アメコミは日本の漫画に負けないくらい面白いので是非読んで欲しいです、

終わり

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