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04.研修先がない

ざっくり、農家になるには以下のようなルートがあります。

我々は、補助金を活用しながら新規就農を目指しているため、

  1. 県の農業大学校(簡単に言うと農業の専門学校)に通う

  2. 認定農家のもとで研修を受ける

どちらかのステップを踏む必要があります。

町の担当者曰く、町内に認定農家がいないとの事・・・。
以前は認定農家がいたそうですが既に廃業・引退したそうです。
つまり、町内で新規就農研修を受けることが出来ない。

農業大学校に通うしか残された手段がありませんが、我々が住む町から学校がある町までは車で片道2時間弱もあります。毎日通学するのは非現実的。

町ぐるみで農業に力を入れているので、まさか町内に認定農家が居ないとは盲点でした。
(この当時は既に栽培品目・方法も決めており、トマト農家(ハウス栽培)になろうと考えていました)

車で通える近隣の市町村で認定を取得しているトマト農家を探しますが、なかなか見つからず、またまた途方に暮れました。どうしよう。




しかし、ここでミラクルが起きます。
10年程前、関東からこの町に移住・新規就農した農家さんをFacebookで偶然発見しました。しかも現在もトマト農家として営農しているとの事。
もしかしたら認定農家になって研修を受け入れてくれるかもしれない、と藁にもすがる思いでFacebookでメッセージを送りました。

祈るように返事を待つこと3、4日。
「二つ返事でOKは言えないけど、力になれることがあると思うから一度お会いしましょう。」とメッセージが返ってきました。

半ば興奮しながら後輩に電話して、後日連絡した農家(Sさん)に会いに行きます。



2時間ほどお話しした結果、認定を取得して我々を研修生として受け入れてもらうことは不可能との事でした。

我々を受け入れて研修を実施するという事は、即ち自分の農作業にフルコミット出来なくなる事であり、それは収穫量↓(収入↓)に繋がります。

一口に農家と言えども、経営状況に余裕がある方もいれば自分の生計を立てる事で精一杯の方もいます。

Sさんは、どちらかといえば後者の分類に入る(本人談)ようで、無理して我々を受け入れると共倒れになる可能性があるとの事でした。

Sさんが受け入れることは出来ないが、その代わりに研修先として認定を取ってくれそうなトマト農家が知り合いにいるとの事。

是非紹介してほしいとお願いし、Sさんを含めてその方と後日お会いする約束だけしてその日は帰宅しました。


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Sさんとは現在進行形で懇意にさせてもらており、この町に知り合いが居ない我々にとっては兄貴的な存在です。
どこの馬の骨とも知らない我々を足蹴にせず、親切に相談に乗ってくださったお陰で、どうにかなりそうにです。ありがとうございます。

▼Instagram
https://www.instagram.com/maru_chachauni/


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