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草原の輝き




ちぎれた鳥の足が

僕を導いてゆく

跡をたどって

ぬかるみに

はまっているのも

知らずに


あの輝きへ

生ぬるい痛みも

忘れられた傷も

ぜんぶ

そのひかりで

思い出させて


破裂した音

きらきらと舞う

腐敗した肉


これは僕の記憶


君の手を汚す

ぼくの血液のほうが

何よりも温かいこと

浅ましくなる


それでも

僕の頬に流れ落ちた

君の涙のほうが温かかったこと


ようやく救われた気がした


それだけでいい

それだけで

いい

あの草原の輝きが

いまでも僕を貫いている

二度と苦しまないように



茶埜子尋子

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