![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/138261375/rectangle_large_type_2_6d965d4ee490a2c32b31c933b2c9af5d.jpg?width=1200)
Photo by
chorolling
泡沫の詩
きみの背中をひらいて
そうすれば空は見えるだろうか
繋がれてしまえばよかった
きみの小指に
ささやかに佇む残響が
首すじを切り裂いてゆく
泡のような
霧よりも薄い
ぼくときみ
僕らを囲むものも
何もないんだよ
さわやかな音とともに弾けても
宇宙よりも細やかな何かへ
空よりもひろい何かへ
飛び交いながら
変わってゆくよ
茶埜子尋子
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?