見出し画像

旅行記⑥ オランダ 2

2日目はアムステルダム市内を観光した。早めに家を出て、ヘームスケルク駅に付く。相変わらずとても寒い。駅から見る景色は地元と変わらない。すごく落ち着く。老後に住みたい街だ。アムステルダムに着き、街を歩く、アムステルダムは駅を中心に網の目状に運河があり、それに沿って街がある。街並みは大変美しく、それでいて路面も整備されており、住めるなら住みたいと思わせる。街歩きをするのは良いが、物凄く寒いためユニクロでインナーダウンを買う。ユニクロのインナーダウンは、コートの下には折れるだけでなく、ポケットサイズに収納収納出来るので、冬のバックパック旅には必然だ。少し寒さが和らぎ、アンネ・フランクの家に向かう。目的地に着くと、情弱で有ることを知らされる。入場するには事前予約が必要であり、数週間前から予約しないと入れないらしい。写真だけ撮って適当にふらつく。暫く歩いていると、飾り窓地区に入る。やたらグラマラスな売春婦が窓越しから勧誘している。オランダは売春が合法であり、売春婦の生活を体験出来るミュージアムがあった。

興味本位で寄ってみると、物々しい雰囲気が漂う。大麻、売春などの快楽の裏にある苦難の存在を感じる。ミュージアムを出て暫く歩くと、レンブラントの家があった。レンブラントの家は、レンブラントが破産宣告を受けたときに作成された財産目録を基に、当時の家具、美術品やオブジェによって完全に再現された。狭い階段を上がると人だかりができてる。取り敢えず並んでみると、レンブラントの版画が作品の制作工程のガイドをしてくれた。30分くらいだったが、1割も内容は分からない。語学は慣れるしか習得出来ない。異変はガイド後に起きた。急に体がダルくなり、立っているのが辛くなった。幸い椅子があり、座ることが出来たが立つ事ができない。強烈な睡魔に負け、30分ほどそこで寝てしまった。起きると少しマシになったが、ダルさは残る。長居しても仕方ないのでここを後にし、駅に向かう。とにかく座りたかったので、ヒルトン1階のスタバに入る。

ここのスタバは大変眺めが良いが、景色を楽しむ余裕はない。窓側の席に座り、また寝てしまった。気づくと老夫婦と相席になっていたが、何か話す余裕もない。熱があるかもしれない。そう頭を過ぎった。旅中に体調が悪くなるのは初めてだ。ましてや海外で。不安と怠さが交錯し、宿に戻る。食欲も無いため、ヨーグルトだけ買い、部屋で食べ直ぐに寝た。夜中ふと目が覚めると腹痛でトイレに行きたくなった。トイレが終わって立とうとした時、全身から力が抜けその場で倒れた。直ぐに置き、何とかベットにたどり着いたが、その瞬間滝のような汗が流れてきた。ただの風邪では無いと思ったが、寝て治るのを信じ、そのまま寝た。翌朝、昨日より熱は無くなった感覚はあったが怠さが残る。熱が無くなったことの安心感があり、どうしても行きたかったアムステルダム国立美術館に行く。アムステルダム駅から数駅離れた場所に美術館はある。ここは、ルーブル美術館ほど広くは無いが、それなりに広く、人も多い。外ではJAZZSessionがされており、活気がある。チケット売り場は、長蛇の列だったが、専用のアプリで事前に買えば並ぶことはない。中に入り、展示室に入り、数分後怠さから座り込む。少し休みまた、座る。見学出来る体調では無く、1時間ほど座っていると、職員に声をかけてもらったが、笑って誤魔化す。

少し、体調がマシになり図書館を見に行く。撮影は2階からで、1階では本の閲覧が出来る。こんな図書館で、自習出来るオランダ市民は羨ましいと思いながら、移動する。本来は、この後ゴッホ美術館に行く予定だったが、体力の限界が来てしまい、ここで終了した。旅に余力を残すのは大事なことだが、最低限行きたいとこさえも行けなかったのは心残りだ。次オランダに来たときは、こことロッテルダムに行く。そう、この時に誓った。宿に戻り、20:00くらいには寝た。明日はケルンへ移動する。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?