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[微ネタバレ有・読書感想文]読書人生に衝撃を与えた。湊かなえさんの魅力~「告白」の感想~

おはようございます。こんにちは。こんばんは。
green茶です🍵

今回はホラーとは離れ、湊かなえさんのについて語りたいと思います。

はじめに

私が読書の世界にのめり込んだのは、小学3~4年の時。
表紙に一目惚れした森見登美彦さんの「四畳半神話体系」を読んで一気に読書の世界にのめりこみました。(卒業まで図書室の貸出冊数ランキング上位者でした)

「告白」との出会い

大体読みたいものは読み終わったな~と思っていた中学生時代。
出会ってしまいました。湊かなえさんに。
「告白」は発売当時から話題になっていました。お小遣いを貯めてようやく買った「告白」・・。

衝撃でした。初めてすぐに読み返した小説でした。

1~6章までの構成でしたが、5・6章で完全にノックアウト。

何に引き付けられたのか

Amazonレビューにある通り、好みは分かれると思います。私は、常に語り部の語り口調で、展開も早いので学生だった私でも非常に読みやすかった、と思いました。
(四畳半神話体系は漢字が難しくて読むのに苦労しました・・)

ですがそのような本は他にもあります。
では何故こんなにも印象深い一冊になったのか。

それは、私が登場人物たちと近しい立ち位置だったからと思います。
読んだ当時、わたしは中学生。登場する大半も中学生。
自分語りになりますが、当時私は壮絶ないじめにあっていました。
思春期の子供の恐ろしいほどの団結力・正義感・同調圧力。クラスの輪を乱すもの、悪いことをしたやつ、醜いやつ・・集団の輪から外れたものは徹底的に排除されます。犯罪に至った経緯は関係ない。犯罪を犯した奴はいなくなればいい。そこの生徒たちの行動の描写がリアルでしたね。

ーHIVのイメージダウンになる
こういったレビューを見かけました。HIVは簡単な接触・血液では感染しない。事実はそうですが、いじめてくる人たちには関係ありません。だって、いじめの対象者は汚いものと同じですから。もし女性教師がHIV患者の血液を使わなくても、きっと同じ展開になったと思います。ましてやネットが今ほど普及していない2000年代ですから。

衝撃のラスト(ネタバレ有)

暗い自分の過去はさておき。
もう一つ印象深い一冊になった要因は、ラストの展開でしょう。

女性教諭の娘の事件の真相は少年Bの話(4章)で大体明らかになり、やはりあの牛乳が復讐のすべてか・・女性教諭も登場しないし・・
と思っていたら、5章。
ウィルス入り牛乳でびくともしない少年A。とてつもないマザコンぶりを発揮する少年A。心が折れすべてを巻き込んでジ殺を目論む少年A。
そんな時、少年の携帯電話が鳴る・・

「Aちゃん、ママよ・・」

ここから先の展開だけでも何十回と読み返してしまいます・・(笑)
6章冒頭は「告白」の中でも一番好きな場面です。

最後に

展開が早いストーリーが好きな人は、合うと思うのでぜひ読んでいただきたいですね!そしてこのラストを体験していただきたい。

ここまで読んでいただきありがとうございました!


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