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模擬国連の意外なところ

海外留学中の私が、人生で初めて模擬国連に参加したので今回はそのお話をします。

きっかけ

留学も残すところ数ヶ月で、最大限に充実させたい、日本に帰って忙しくなる前にできることを全部やりたい、という欲張りな気持ちだったところに、親友が模擬国連に参加したい人を学校全体で募集していたのでサッと応募。

”サッと”と言いつつ葛藤はありました。
こういうの、意欲はあるけど応募へのあと一歩を躊躇してしまうタイプ。でも、今回は親友(心強すぎる)もいるし、もし恥ずかしいことになってもあと数ヶ月で何事もなかったように日本に飛んで帰れるわけです。参加しない理由がないんだけど!
このマインド、とっても大事です。あの時の自分に感謝しかない。

そもそも模擬国連ってなんやねん

模擬国連とは英語でModel United Nation(略してMUN、Model UN)と言います。
私は海外のものに参加したので会議は全て英語で進められましたが、友達曰く日本では全て日本語で進めるのが主流のようです。
以下、日本のものとは少し違うかもしれませんが新鮮な気持ちで受け入れてくださると嬉しいです;)

これが模擬国連のイメージである

一つの学校が主催して、通常2日間の模擬国連を企画します。
そこに国じゅうのいろいろな学校が参加します。体感だと20~30校くらい。
そしてそれぞれの学校が基本的に一つの国を担当します。

ただ、模擬国連の活動が活発で参加人数の多い学校はその数に合わせて複数の国を担当することもあります。ただそれでも国連参加国の全てを割り当てるのは無理があるので、いない国も多くあります。

そして、国連ではさまざまな委員会に分かれて会議を行うので、模擬国連でも同様に、一つの国(学校)の中で各委員会に原則一人を送り込みます。(たまに二人でやってたりするところも。)

今回の模擬国連の委員会は以下の6個でした。

  • Security Council(安全保障理事会)

  • Health & Youth(健康と青少年)

  • Ecology & Environment(自然環境)

  • DISEC(軍縮・国際安全保障)

  • ECOFIN(経済財政)

  • SPECPOL(特別政治・非植民地化)

  • HISTORICAL(歴史)

私はHISTORICALを担当しました。
簡単に言うと昔の出来事を取り上げて解決策を練るという委員会です。
友達曰くそんなにメジャーな委員会ではないようです。

参加決定から始まるまでにやっておくこと

まずそれぞれの委員会で話し合うトピックが3つずつあります。
私が担当したHISTORICALのものはこれでした。

  1. The Instability in Rhodesia(ローデシアの不安定)

  2. The USA Invasion of Iraq(アメリカのイラク侵攻)

  3. Kosovo's Declaration of Independence(コソボの独立宣言)

模擬国連開会までにこのトピックについて綿密に調べます。
私がこの3つのトピックを見たときは...

「コソボってどこだっけ」
「ローデシアってなに」

コソボの場所もわからず、ローデシアに至っては聞いたことすらありませんでした。
その後、背景や出来事の詳細などを調べました。
ちなみにコソボはヨーロッパの国で2008年にセルビアから独立した国です。結構最近ですね。
ローデシアは今のジンバブエ。元々はイギリスの植民地だったようです。

コソボの国旗です。

そして、時間に余裕があれば1〜2ページ程度のResolution(決議案)を提出します。
私は今回の参加が初めてで形式も何も分からなかったため提出はしませんでした。

Resolutionってこんな感じ

準備はこれだけでは終わりません。
私たちは特定の国を代表しているためその国のことももっと知らなければいけません。
今回、私の学校が代表したのはスイスでした。

こちら、スイスの国旗になります。


スイスといえば永世中立国。そのスイスが、それぞれの出来事に対してどのような対応を取っているかを調べます。

これを踏まえて会議でどのように行動するかを考えます。
似たような考え方を持っている国などの動きも参考にすると良いと思います。

そこまで重要ではないかもしれませんがもう一点。
模擬国連は正式な会議の場所なのできちんとした服装でいかなければいけません。初めて社会人のような服装をしたので新鮮な気持ちに!!

スピーチをしている女性のイラスト

想定外のことがたくさん

雰囲気の話

みなさま模擬国連と聞いてどのようなイメージを思い浮かべるでしょうか?
なんかみんなカチッとしてて厳粛な雰囲気の中進められるような感じがしませんか?

厳かな雰囲気のイメージ(玉置神社)

実際は結構わいわいしていて、お菓子を食べていたり他の委員会から飛び入り参加して演説を始めたりするんです。もしかしたらこれは海外の模擬国連ならではかも…?


英語で参加が普通にキツすぎた

うーん本当にきつかった。準備は万端で話したいこともあったけどやはり周りの話のスピードが早すぎてついていくのがとても大変。
それでも楽しさは見出せたので日本の模擬国連にも参加してみたいですね。

なんかみんな手紙の交換をしている

どういうことかと言いますと、同じ学校の違う委員会の人とみんな手紙の交換をしているんですよ。事務連絡だったり、暇つぶしのゲームだったり。
し、か、も、その手紙を運ぶ専門のスタッフ(主催校の生徒)がいるんです。
厳かな雰囲気だと信じていたわたしのもとに、開始5分くらいで友達から三目並べしようっていうメモが届いた時は訳がわからず。。。

三目並べのイメージ

Securityっていうよくわからん役職の人がいる

ポリスみたいな感じの完全ネタ枠の役職の人たちがいるんです。
適当な容疑をかけて参加者たちを逮捕していくのです。多分人は選んでると思うので男の子のうるさい人たちとかが中心でした。
みんな脚や腕をパンと一緒にガムテープでぐるぐる巻きにされて帰ってきます。
そしてそのテープを取った後はパンを投げ合い始めます。
捕まる系の人たちのど真ん中の席にいた私はその飛び火にあい、、、3回もパンを投げつけられました。アクシデント。
でもそれがお遊戯会みたいでちょっと楽しかったんですよねフハハ


以上です!
とにかく模擬国連ってそんなにハードルの低いものではないんだ!!楽しいんだ!
ということを知ってほしいのです!!

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