noteサムネイル0723

ほんとうは教えたくない、クリエイターのための企画のハナシ

こんにちは、せんざきです。
えー、ご存知の方もいらっしゃるかもしれないのですが、毎日クリエイティブをTwitterに上げるということをしております。→#毎日クリエイティブ

始めた経緯などについては、過去記事をご参照くださいませ。

それでですね、上記の記事を読んでいただくとわかると思うのですが、わたし、結構企画を丁寧にやっています。

クリエイティブは【企画×クオリティ】で、
どれだけの人に伝わるか変わると思っています。


で、わたしの強みは割と企画に寄っています。たぶん。
つまりは、この記事を出すことで、わたしは一番の強みを情報開示しちゃうわけですね、、、。やばいですね、、割と生命の危機を感じますね、、

まあでも、それくらいで取って代わられるくらいなら、クリエイターなんてやめちまえ!ってスタンスなので、これでも負けないように、新しく自分をアップデートして行けばいいかなというドM精神でお送りしております。

ビビり倒しながらも筆を進めます!!

これだけ押さえればよい!企画の名著

さて、まずなんですが、わたしは企画を勉強するために、企画やアイデアの本を12冊?読みました。(全て会社の経費で買っていただきました、、ありがとうございます)

まあ社内のアレコレで読むことになったんですが、読み始めてみると、「これめちゃくちゃデザイナーに有益な知識じゃんか、、、」ってなりました。

なんでもそうだと思うのですが、そのテーマについて10冊くらいの本を読むと、大体言っていることが同じで、エッセンスに気がつきはじめます。

だから本当は10冊くらい読むといいと思うのですが、【クリエイター目線】というところで行くと、下記を押さえておけばいいのではないかと思います!

〈内容〉(Amazonより引用)
本書では、うまくいっている人たちの「ヒラメキ」にひそむ秘密のノウハウを「6つのステップ」に分析してあります。このステップを踏み、彼らの成功を“再現”することで、誰でも「創造的アイディア」を生み出すことができます。

アイデアは突然降ってくるようなイメージがありますが、どんな偉大な思想家でも(無意識/意図的は問わないものの)ちゃんとしたステップにのっとって創造的なアイデアを生み出している、ということがわかりやすいです。

〈著者からのコメント〉(Amazonより引用)
もはやすべての仕事に企画性やアイデアが必要な時代ですが、ちまたにある企画・発想本は実は企画書の書き方だったり! 、単なる精神論だったりして「で、どーすりゃいいのよ?」という問いにはあまり答えてくれなかったのではないかな…と思っていました。
またわたし自身もアイデア欠乏症に散々悩みました。
30過ぎてやっとこ自分なりの方法論を見つけられたなあというところです。
で、その一連のノウハウを『考具』と題してまとめてみました。

考具は、今日から始められるくらいに具体的な方法論がまとまっているので、とても使いやすく有用な本だと思います。シリーズもので、「アイデア」「会議」という本もありますので、興味がある方はぜひ!

企画の本って、やはり広告代理店の方が執筆しているものが多く、広告の事例がメインになっているものが大半です。
それはそれで勉強になるのですが、「具体的に何をしたらいいのかよくわからない」となってしまう事が多いので、あまり事例メインではない本を2冊紹介しました。

特にわたしはブレーン・ハッカーがめちゃくちゃ好きでしたね、、読んでてとてもワクワクするし、「え、もしかして私ダーウィンになれる、、?」って思えます(なれない)。おすすめです。

わたしが好きな企画の名言

これだけ同じテーマの本を読むと、いろんな本になんども出てくる名言が出てきます。
企画の場合だと、これ。

An idea is nothing more nor less than a new combination of old elements. James Webb Young
(アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせにすぎない。ジェームズ・ウェブ・ヤング)

ヤングという、アイデアを出す方法論を確立した人の本(「アイデアの作り方」というタイトルです)で語られている1文です。

「新鮮だ」「どこからそんなアイデアが?」と思われるようなものも、実は既存のものからヒントを得て作られているという話です。
要は、その組み合わせ方で、秀逸かどうかが決まるって感じです。

この概念は、大体どんな企画/アイデアの本を読んでも出てくるので、よほど重要なものなのだと思います。
そして自分でも、その通りだなあと思います。

大事なのは「出典元をうまく隠すこと」

ここまで読むと、「え!?パクリってこと!?」ってなると思うのですが、それは少しだけ違います。
企画のミソは「出典元を上手く隠すこと」です。

最近すごく話題になった例を引き合いに出して言うと、業界がざわついたタピオカのアレ。(しおたんさんのツイートを引用させていただきました🙏)

これは、ちょっといただけない例ですよね、、。
いうまでもないですが、出典元がバレバレすぎますね。

なぜこうなるかというと、同じ業界のものから要素を持ってくるからです。

出典元は、なるべく遠い方が上手いアイデアになります。

例えば、Googleは、図書館からヒントを得て検索上位のロジックを作ったそうです。
(たくさんの書籍で引用されているような書籍は信頼度が高い、という「本」のロジックを、たくさんのサイトにリンクされているサイトは信頼度が高い、という「検索」ロジックにした)

今回の例で言えば、タピオカに重要であると思われるのは
「インスタ映えする」
「若い世代にウケる」
などの要素だと思うのですが、そういった要素をもつ他の業界から模倣したらいいんだと思います。

せめて他の飲食業界、できれば飲食ではなく、アパレルだったりコスメの方がいい。

「テーマパーク」という概念を持ち込んだのは上手いと思うのですが、デザイン面でも少し遠いところから持ってきた方がよかったんでしょうね、、。

見るときも、作るときも、「その作品のストロングポイント」を意識する

とは言え、クリエイター目線で言えば、「タイポグラフィはタイポグラフィから学ぶ」し、「イラストはイラストから学ぶ」ものだと思います。
ちょっと近すぎて、出典元が明らかになってしまいそうですよね。

そんな時に、意識するのは「作品のストロングポイント」を見極めることです。

例えば、自分が好きな作品があったとして、
「何が自分の心に刺さっているのだろう?」
ということを深く観察します。

「こういう線のひき方だと気持ちよく感じるな」
「カラーはこれくらい浅い色の方が好きだな」
「この余白の使い方は静寂を感じられていいな」
「この言葉をこれくらいの遠さの表現で表してるところがグッとくるな」

など、なるべくその作品自体から離れても再現できるような要素を見つけます。あまり具体的すぎない方が、元の作品から離れることができます。

その要素さえ見つけられれば、あとはお題を自分で変えて、その要素を再現するだけ!
作るときも、その「ストロングポイント」を強く意識して作ると、なんかいい感じになります。最後すっごく適当ですね、ごめんなさい。

あ、でも再現の時は、技術力の話になってくるので結構大変だし、しっかりストロングポイントのイメージができていないと中途半端な感じになりかねないです。

この、【観察する→再現する】の過程は、わたしは元からそういうクセがついていたから割と慣れているのだと思います。

ダンスをやってて、ショーケースを作るときにも同じ作業なんですよね、、いいショーケースを見た時に、「ああ、曲の使い方がこうで、こんな構成は結構グッとくるんだな」みたいなことを考えながら見て、なるべく本家とは遠い形で再現する。みたいな。

なので、多分これは慣れによるところが大きいです!
慣れてくるとその観察と再現の精度が上がってくるのだと思います。

作字だったら、最初は「シンプルなやつってかっこいいよね〜」くらいだったのが「斜めの角度が全部統一されているところが綺麗だな、あ、この線も斜めに崩しちゃってるんだ」とか「線の太さのメリハリがこれくらいあると気持ちいいな」とか、そういう見方になってきます。

わたしもまだまだなんですが、結構精度が上がってきたような気がします。気のせいじゃないといいな〜。

企画が出てくるようになる3つの習慣

3つとか言っておいて本当は3つ思い付いてないんですけど、こういう時は3という数字を出しておくと良い って偉い人が言ってたと思うので、3つで無理やり書いてみようと思います。

①常にアンテナを張っておく
これは一番大事な気がします、、。上で書いた、ストロングポイントを見極めるということをしていると自然とアンテナが張られるようになるとは思うのですが、意識できないという人はカラーバスでもやってみるといいかもしれません。「今日は赤いものを意識する!」って決めて赤いものを観察するアレです。
カラーバスは、基本的には色を意識して情報を取り入れるものですが、色じゃなくても構いません。「尖っているもの」とかでもいいらしいです。わたしは結構「文字」に意識がいきます。言葉を見たり、考えたりするとすごくインスピレーションが出てくることが多いです。

②メモをする
誰でもそうかもしれないんですが、せんざきは結構もの忘れがひどい人なので、思いついたらすぐにiphoneのメモ帳に書いてます。
「後で書こ〜」とか思ってると、書こうとしてた気持ちだけ覚えてて、何を書こうとしたか忘れることも多々、、、。すぐ書く大事!

③楽しむ
(やっぱり3つ出そうとしたら最後雑になるやつ、、)
いや、楽しむの大事ですよ!!これ作ったら結構喜んでもらえるんじゃないかな??とか、常にエンターテイメント視点で考えてます。

【番外編】愛を持って細部を設計する

若干企画の話とはズレるのですが、わりと大事にしていることなので書いておきます。

「見る人」と「作品」へ、ちゃんと愛を込める!っていう話です。

まず、「見る人」が、「これ何がしたいのか全然わからん作品だな」とはならないように気をつけています。
作品自体を工夫するというのもあるのですが、どういう接点で見せるかとか、見せる時にどういう文章だったら伝わるかとかはそれなりには考えています。めちゃくちゃ設計してるわけではないのですが、、、。
あ、仕事の時は結構ちゃんと考えます。個人の作り物は軽く考えるくらい。

「作品」に対してもまあほぼ同じことで、せっかく作ったこの子がよりたくさんの人の心に届くにはどうしたらいいだろう?というのは考えてあげてます。まあスベる時もあるので、そんな時は作品に心の中で謝ってます。

あ、「めがね」って作字のツイートはスベり倒したいい例ですね。笑

まじでめがねちゃんには申し訳ないと思ってます。笑


はい!どうでしょうか!
まあわたしも企画のプロフェッショナルではないですし、結構エッセンスだけ詰め込んでいる感じなので、本気な人はちゃんと企画の本読んでみてください!めっちゃおもしろいので!

あと、職場の人にこのnoteの下書きを見せたら、「観察→再現のところは、別で掘り下げてみるといいかもね〜!」って言われたので、またの機会にそこだけ取り上げて書こうかな〜と思ってます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?