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【エッセイ】奥深き、本の「しおり」の世界

本を読みながら気づいてしまった。
これは大発見かもしれない。

本についている無料の「しおり」のキャッチコピーが、かなりぐっとくるのだ。

まずはその魅力に気づかせてくれた最強の1枚をお見せしたい。
手持ちのカード(しおり)のなかで、1番いいものを最初に出すなんて、ババ抜きでも花札でも遊戯王でもおかしなことかもしれないが、ちょっと見てほしい。

蔦屋書店のしおりだ。
益田ミリさんの「そう書いてあった」を買ったらついてきた。

「電子書籍から本におかえり」ということか、はたまた単純に「この本におかえり」なのかはわからない。
ただ、「さて、本読むか」と開くたびに「おかえりなさいませ」という言葉で出迎えてもらえるというのは、なかなか心地よいものである。
しおりが、本の世界に入るための導入のような役割を担ってくれる。
何度、目に入ってもいい。「よーし読むぞ!」とモチベーションをあげてくれるのだ。

本のしおり、いつも気に留めていなかったけど(4コマ漫画がついているものだけは読んでいたが)、実はとてもいいこと言っているのかも。

同時進行で読んでいる、他の書籍についてきたしおりについてもチェックしてみる。

まずは、荻原浩さんの「オロロ畑でつかまえて」。
こちらはAmazonで買ったのだが集英社文庫のしおりがついていた。2枚も。
この一冊がいくつもの夏を越えて私の手元にきたのかと思うと感慨深い。

うーん…この2つは苦手かも。
言わんとしてることはわかる。わかるんだけど、刺さらない。
いいことを書こうとして、書いてる。それが滲み出ている気がする。
すまない、私は天邪鬼なので、いい子ちゃんは嫌いなのだ。

続いて、伊藤亜紗さんの「目の見えない人は世界をどう見ているのか」。
これもAmazonで買った。

これは、なんとも哲学的!!!
本を読む、という行為は、「現場」にはいない者の行為だ。
にもかかわらず、「知は、現場にある。」だなんて、「書を捨てよ、町へ出よう」と同じ衝撃である。
やはり新書だからかだろうか。
本を読むだけじゃなくて、得た知識を実践で役立てなきゃなんの意味もないよ、ということだろうか。
なんだか難しいが、これは好きかも!!!

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本好き(=文章好き)のためのキャッチコピーなだけあって、本のしおりというのはやはり相当練られてつくられているのだろう。
いままで気に留めてなかったが、これからは注目をしていきたい。

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